「ビルは破壊された」

 

ある日、ビルを壊したい衝動にかられた。

 

いつもの風景。
うどん屋の中。

エロ本を読みながら、
俺は、決断した。

 

「完璧に、ビルを破壊しよう。」

 

気持ちは高ぶっていた。
屈折しているわけでは決してない。
健康な体で、
心も充実している。
最高な日々と言っても過言ではない。

幸せで、
素敵な恋人もいて、
SEXもたくさんした。

早漏だけれども(笑)

楽しいそんな毎日を過ごしているけども、
血はやはり争えない。

ついに爆発した。

 

手にあったエロ本を叩きつけ、
隣の客に食べていたうどんをぶっかけ、
鳴き叫んだ。

荷物を抱え店を飛び出ると、
ぬるい空気をかき分け、
練馬の街を闊歩した。

 

ノッてきた。

 

走り出した。

 

左に曲がった。

二人殴った。

平常心を保てない。
本気で興奮しているようだ。

真正面に、ビルが現れた。

 

みんな、俺がビルを破壊することを知らない。

無造作に振りかぶった俺は、
目一杯、ビルを殴りつけた。

 

物ともしない。

 

やめた。

 

床に寝そべった。

妖術を使った。

楽に破壊できた。

 

臨時のベルが鳴り響く中、
ルージュを塗った女が、中から現れた。

レモンの香りがした。

 

ロイター通信によると、
わずか一瞬の出来事だったそうだ。

 

「ヲー・アイ・ニー」と二人は抱き合い、

 

ンジャメナにて結ばれた。

 

 

 

「ビルに忍び込んだ」

 

ある日、私はビルに忍び込んだ。

 

いつも私が通っているビル。

動かぬ証拠を残さぬように、
円滑に忍び込んだ。
音を一切立てずに。

監視員は寝ている。
給料泥棒めが。
口止めなどする必要がないな。
潔白なのだ、私は。

ここからが勝負。

サササと階段を上り、
静かにドアを開け、
筋書きのないドラマが始まる。

世話になっている上司のデスクに行き、
そっと引き出しを開けた。
ためらっている暇はない。

千葉達夫 部長。

通称、達っちゃん。

定年も近い。
とにかく横暴だ。
殴る。
睨む。
盗む。
眠る。
飲む。
働かない。
開き直る。
不機嫌。
平気で休む。
ホモ疑惑もある。
まず
みんなに嫌われている。

無理もない。
迷惑なんだ、本当に。
もう、私は我慢できない。

 

やる。

有罪になってもかまわない。
4年くらいなら入ってもいい。
らしく生きよう。
理不尽は排除されるのだ。
ルーキーのこの俺に。

 

歴史的な瞬間を迎えた。

 

ロックオンしたヤツの名刺を、
わずかに俺は抜いた。

 

ヲーズマンのように冷徹な表情の俺。

 

んん、いい仕事をした。コホー。

 

 

「ビルになっている」

 

朝起きたら、私はビルになっていた。

 

今までは、もちろん人間であった。
歌をうたっていた。
円満な家庭も築いていた。
起きたらビル。

考えられない。
気でも、
狂ったのだろうか。

毛などもちろんない。
声も出ない。
支えている、ただ。
下には、虫のような人間がうじゃうじゃ見える。

全てがおかしい。
世界が狂ったのか?
外の国は、今どうなっているのだ。
ただごとではないぞ、これは。
地球全体がおかしなことになっているに違いない。

 

月が出てきた。
点々と街に明かりが灯る。

トイレにいきたい。
何も下半身には、ついていないはずなのに。
荷物をたくさん背負っているみたいに、人が重い。
ぬるま湯に浸かった人間どもめ。

眠くなってきた。
野垂れ死にそうだ。

半目で街を眺めると、
光輝く
風景がみえる。

ヘドが出そうだ。

本当に出てしまった。

 

また、出てしまった。

 

みんな、気付いただろうか…。
虫は、気付いたようだ。
目をつぶったから。

もうじき朝がくる。

山が遠くにみえる。
有名な山だ。

夜が明けた。

 

ライブをする日だ今日は。

リキッドルームで。
ルイ・アームストロングのカバーを主に歌う。

列車が動き出した。

 

老人が、こちらを見上げている。

私も、老人を見下ろす。

 

ヲッカを突然、吹きかけてきた。

 

「んだコラ?!」・・・私は声を出せた。

 

 

「ビルを登っている間」

 

ある日、僕はビルの壁を登っていた。

いつもなら階段で登っていくのだが、
運動が最近足りていない気がしたので、
えんやこらと、壁を登ることにしたのだ。

「おはよー」「おはよー」と、社員の声が中から聴こえてくる。
課長の姿も見えた。
気付いてはいないようだ、こちらには。

曇り気味の空。
結構いい気温。
小鳥のさえずり。
爽やかな風。
下を見ると、人間が豆のように見える。

素っ裸も考えたが、
背広をちゃんと着ることにした。
そびえ立つ山が私を見ている。
ため息はやめよう。

力、
尽きるまで、
手がボロボロになるまで、
父さんは登るよ。

何を思う、息子よ。

憎んでいるかい?
沼に沈めたいかい?
妬んでいるのかい?
野放しにして、自由に生きてきた父さんを。

母はいない。
引っ越しも散々した。
不良にもなるよなそりゃ。
変な父さんですまん。

本当にすまん。

まだ私のことを、父さんと思ってくれているかい?
見てくれているかい?父さんのことを。

息子よ。

 

目立っているよ、父さんは今。
もうじき、ニュースにもなるだろう。

辞めさせられるかもしれない、会社を。
有名になるのと引き換えにね。
欲深いんだ、父さんは。

楽勝だよ、こんなビルなんて。
リスクは考えない。
留守に家をしばらくしてしまうかもしれない。
連絡もしばらくできないかもしれない。

牢屋に入るということだ、つまりは。

 

私は、しばらく身を隠します。

 

ヲンテッドされるだろうから。

 

 

ん?息子よ。何故、お前も登っている。

 

 

 

「ビルから落ちている間」

 

ある日、僕はビルから落ちていた。

いつからだろうか。
運がなくなったのは。

遠足のときは森で迷ってクマに襲われるし、
落ちている犬のフンは毎日のように踏んでしまう。

かなりの速さだ。
気付くともう17階から4階まで落ちている。

悔しい。。
結婚もしないまま、
このまま死んでいくのか。

サラリーマン三年目にして、
死亡。

すぐにみんなの記憶からもなくなるだろう。
世界で今日、何人の人が死んだのだろうか。
そのうちの一人だ、僕は。

助けはきっと来ない。
地上にこのまま落ちていくのみ。
つまり死ぬ。

手紙でも残しておけばよかった。
父さんともっと分かり合いたかった。
何故、僕が。。

人間はたくさんいるじゃないか。
ヌクヌクと何の目的もないまま生きてるやつがたくさんいるじゃないか。

ねえ、母さん。
喉から手が出るほど命が惜しいよ。
半分もまだ生きてないよ。

ヒーローになりたかったんだ。

普通の人生で終わりたくないよ!

平凡すぎるよ、こんな人生!
本当に!

 

まあ、いいか。

未来なんて、
無に等しかったから。

面倒くさいし。

もう、いいや。

 

やっぱ、嫌だ!!
夢だ!これはきっと夢だ!
よくあるぞ、このパターン!
ラストで絶対目が覚める。

理解できないもんなやっぱ。
ルール無用すぎる。

冷静になれ。

 

ロックミュージックが頭の中で流れるなか、

私は死んだ。

 

ヲタクが僕の死体を見下ろし、こう言った。

 

「んじゃ」

 

 

8コママンガ

 

スキャナーを友人から譲り受けたので、
以前、1日の数時間で50コ描くと宣言して
結局17コしか描き切れなかった8コマ漫画を、スキャンしてみた。

まず、適当に頭に浮かんだタイトルをズバンと書いて、
そこから先の展開は考えず、手の動くまま、即興的に描いていったもの。

何故、8コマかというと、
僕はどうやら、4コママンガが描けないようなのだ。

4コマのリズムが、どうにも体に合わない。
何だかリズムが良すぎて逆に気持ち悪くなってしまう。
5コマか8コマだと、割としっくりくる。

今回は、5コマの枠がなかったので、8コマにしてみた。

 

001『かぶ』

 

002『鼻クソ』

003『髭』

004『マラソン』

005『よける男』

006『ガム』

007『お出かけ』

 

008『この世は間違っている』

009『ラーメン』

010『べっぴんさん』

011『政治家』

012『ダンサー』

013『化け物』

014『歯みがき』

 

015『けんけんぱ』

016『審判』

017『恋愛』

 

 

 

 

 

やばいヤツは突然現れる。

そいつは、死体でも入っていそうなほどでかい荷物を背負い、目の前に現れた。
名はエイジ。
何やら、長野の方まで歩いていくつもりだったらしいが、
途中、道が通行止めになっていたらしく、 進路を変え、こちらにやってきた。

彼と知り合ったのは、確か、ここ1・2年。
僕は、未だに彼のことをよく知らないし、
彼が今までどういう人生を歩んできたのかもあまり知らないが、
何となく心の奥底に似たようなものがあってそれで繋がっている気がしているが、
それが何なのかよく分からないけども、とにかく導かれて彼はやってきた。

その日は遅かったので、飯を作り食べ、酒を飲み話し、
トランプを切り遊び、 体を横にし眠った。

 

次の日、僕らはバスに乗った。
二方向の山に向かう二つのバスがあり、 魂が導かれたほうのバスに乗り込んだ。

行き先は決めなかったが、目標を5つ決めた。

■バスケットをする
■絶景を観る
■きれいな川にはいる
■よき飯をくう
■テンションがぶち上がる瞬間を味わう

結論から言うと、 行く先では目標のことなど忘れていたし、
バスケがサッカーに変わってはいたけれど、
僕らは、5つ全てを達成した。

それも、自然と。

この日、僕らは完全に導かれていた。

 

まずは、藤野のローカルフェス「ひかり祭り」が行われたという、
旧牧郷小学校に辿り着いた。

ここでボールがあったのでサッカーをした。

血を流した。


バスがなかなか来ないので、歩いて進んでいくと、絶景スポットに遭遇する。
例のごとくデジカメが壊れてしまい古い携帯カメラなので伝わりにくいとは思うが、
トンボが舞い踊るとてもよき眺めであった。

ハッピードリンクショップでドリンクを頂き、
やはりバスは来ないので、また歩く。

そこには川があった。 きれいな川。
家の周りの川は割と濁っているが、ここの水は透き通っていてきれいだ。
というか何だこのスポットは。
かなりやばい場所を見つけてしまった。
当然、やばい場所にはやばいヤツがいる。

そして、やばいヤツは突然現れる。

 

敬う神と書いて、敬神さん。

ただならぬ佇まいをしていたので、 一瞬、話かけるか戸惑ったが、いってみた。

音楽をやっている方で、今からこの川で自分の歌を録音するらしい。
ここは、彼にとってもとっておきの場所であった。

そして、ものすごい家が近所だった。

タバコとお茶をくれた。

いい人だ。

連絡先を交換し、僕らはバスに乗り込んだ。



気付くと終点。
折り返しのバスが割とすぐに出るので、一瞬だけ降りてみると、
一緒に降りたおばあちゃんが話しかけてきた。

一瞬のはずが、そのまま僕らはおばあちゃんと共に歩いていた。
彼女によると、少し先の秋山温泉でご飯を食べられるらしい。
「たったあげ」もあるようだ。
その温泉からもバスが出ているという情報を得、 バイバイを言い合い、僕らは向かった。

よきご飯を食べた。

ヤマメの唐揚げと、たったあげを食べ、 バスが出るまでの30分ゴロゴロしていたら、
バスの時間を勘違いしていて、次出るのは2時間半後だということが判明した。

僕らは勝負に出た。

ヒッチハイクだ。

僕は未経験だが、エイジくんは常連者。

外はもう暗かったので、半分諦めモードの中、
エイジくんの挙げた最初の右手の親指で、車は停まった。

もう停まるが当たり前のような停まり方で停まった。

テンションがぶち上がる。

そしてやはり、やばいヤツは突然現れる。

 

名はチャルさん。

いくらか年上の男性の方だった。

「藤野駅の方に行ったりしますか?」
「うん、行くよー」
「駅より右にいった橋の方なんですが…」
「あ、そこ通るよー」

こうして僕らは、完全に導かれて、家まで帰ってきた。

さらにびっくりなことに、 僕はチャルさんの作った、まな板を持っていたのだ。
昨日も、そのまな板でご飯を作った。

そして、僕は基本、何かのブランド名が書かれたものを
飾ったりぶら下げたりしないのだけれど、
何故かこのタグだけは、キッチンの電気にぶら下げていた。

これは、自分でも分からなかった。
ぶら下げている瞬間も、 何で自分はこれをぶら下げているのかよく分からず
不思議な気持ちでぶら下げていたのだが、ようやく意味が分かった。

こういうことだったのか。

 

こうして5つの目標を導かれ達成した僕らは、 缶ビールで祝杯をあげ、
ヤツはまた大荷物を抱え、去っていった。

 

僕は、よきところに住んだ。

よきところに導かれた。

 

 

今週末、藤野の山奥のキャンプ場で、
「こもりく」というフェスがある。

そのフェスに、敬神さんもチャルさんもいる。

 

そして、ヤツもいる。

 

ついに、彼の演奏を生で観るときがきた。

 

僕が、人生で最も心を動かされた彼の音楽を、
この目で、この体で、みてこようと思う。

 

 

ライブペイント

 

8/25(SAT) [ESSENCE FLEHMEN 2nd Aniv.]

この日、ライブペイントを行ってきた。

4ヵ月前まで画など描いたことのなかった自分が、
人様の前で、見せ物として、生で、画を描いたのだ。

これはすごいことだ。

 

いろいろと何を描こうか考えようともしたけれど、
考えてしまうと生の楽しさが感じられなくなってしまうという結論に自分の中でなり、
無の状態で現地へと向かった。

ただ1つだけ、ぼんやりと考えていたことがあった。

「みんなにも描いてもらおう」

 

僕は、画にしろ文章にしろ、
まったくの無の状態から生み出していくのも結構好きである。

ただ、得意なのは、
あるほんの少しの材料を与えられ、
そこからグワワワと広げていく方なのだと、自分では思っている。

それも、ただ与えられるのではなく、 突然ぶち込まれる方。

画を描くときは、基本、ゴールを決めない。
ゴールを決めて、そこに向かっていくことには、 あまり面白みを感じられないから。

描く過程も楽しみたい。

描いているその瞬間の自分にもゾクゾクしたい。

 

大体、画を描くときは、
まず画用紙に、適当に線や丸やグシャグシャッとしたものなどを、
頭は「無」の状態で、手に描き出させる。

そしてその画用紙の物体を見つめ、 そこからイメージを広げていき、
またはさらに無の状態を続けつつ、 画を完成させていく。

このパターンが多い。

 

文章を書くときも、基本、ゴールを決めない。
よくやるのは、これまた無の状態で、 その無から突然頭の中に浮かんできた言葉、
それをタイトルに決め、そのタイトルから一気にイメージを広げ、
またはずっと限りなく無の状態で、文章を完成させる。

これをやるときは、大体うまくいく。
自分の中でだが。

とにかく、考え抜くいてそこを目指すより、
ぶち込まれて、もしくは自分でぶち込んで、
そこから即興で広げ作り上げていく方が得意であり、楽しいし、刺激的だと思っている。

ということで、今回もその戦法をとった。

 

まずは、無の状態から、手に生み出させる。

 

今回は、こいつだった。

そこからも、基本は何も考えず、手の動くまま。

みんなにもぶち込んでもらう。




恐らく10人ぐらいにぶち込んでもらったと思う。

そして、想像していた以上に、皆、ぶち込んできた。
途中少々焦ったが、 基本は皆、自分より絵が上手いから、問題はなかった。

そしてここから、完成に向けて、
みんなのぶち込みを利用しつつ、鬼のように描き足していき、



(となりの人が完成。うまい。そして紙が綺麗)

 

時間がなかったので、余ったところは文字で埋めて…

完成!

 

『生牡蠣を喰らう』

 

 

決して上手いとは言えないだろうが、
この生々しい感じがとてもよい。

一人でというよりみんなで描きあげた、
完成の見えない、ゾクゾクする、まさにライブなペイントであった。

この大切な画は、
家に持ち帰り、部屋の壁に貼ろうと思う。

 

しかし、家に着いたとき、
何故か、僕の手にその画はなかった。

 

僕は帰り道に、

 

画を失くしてしまった。

 

 

 

 

質問への回答

 

未だに僕のことを画家だと勘違いしている畑山さんから、こんなメールが届いた。

畑山さんは以前、僕の映像を撮りにきてくれた女性の方。

 

---------------------

こんにちは、 瀧澤さんの映像を作り始めています。
映像に言葉を入れたくて、考えているところです。

質問がいくつかあります。 ラジオの仕事を辞めて山で絵を描く生活を選んだこと、
これからどこへ向かっているのかもう少し詳しく知りたいです。

人との関わりで何かしら思うことがあって山へ住むことにしたのかな?と
私の中では解釈しています。 絵はどこででも描けるしなぁ、って。
だけど、山っていってもそこまで山奥じゃないし、 用事があれば都内の方にもあまり躊躇なく来ている感じがして (あくまで私の思っていることなので気に障ったらごめんなさい)
完全に何かとの関わりを捨てている…という印象はなくて。

捨てているという訳じゃなくて、
ラジオの仕事をしているときと何かを変えたいから山へ行ったのですか?

あと、以前お会いしたときに、
画家の生活はずっとは続かないかもしれないと仰っていたことについて。

これからのことで何か考えていることはありますか?

生活について、メンタル面について、教えていただきたいです。
よろしくお願いします。

---------------------

 

せっかくなので、ここで回答したいと思う。

 

まず始めに、
僕は画家になるために、画を描くために今の生活をし始めたわけではありません。

そもそも、仕事を辞め住む場所を変え今の生活を始めたことには、
100ぐらい理由があります。 その100コ全てが、この生活を望んでいました。
100コ全てで、この生活に結び付きました。

その100コの理由を、もし1つにまとめて言うとするならば、

「こうするしか生きられなかった」

となるのかもしれません。

ちゃんと数えたことはありませんが、 マイナスの要素とプラスの要素が
ちょうど半分ぐらいずつあるように思います。
ただ今は、その全てがプラスへと変換されています。
全てをプラスへと変換するために、というのもあったのかもしれません。

マイナスの要素をいくつか挙げるとすると、
まず、「今の生活に飽きてしまった」という想いがあります。

人間皆、思うことと思いますが、

「同じような毎日」
「同じような遊び」
「同じような環境」
「同じような恋愛」
「同じような仕事」
「同じような自分」
「同じような人生」

その「同じ」から抜け出したかった。
生きている実感が感じられなくなってしまった。
まだ何も起きていない。
何も始まっていない。
このまま死んでいくわけにはいけない。
生きなければ。
せっかくこの世に宿った命、 この命を生きさせねばいけない。
まだ一回も生きていない。
早く生きなければあっという間に死んでしまう。

そんな焦りのような想いがふつふつと溜まっていき、
去年、突如爆発しました。

こう書くと、ものすごい暗い内容に思われるかもしれませんが、
そういうわけでもありません。

今までの自分の人生、人と比べるのは難しいですが、
恐らく、人と比べても、非常に楽しい人生だったように思います。

たくさん遊び、
たくさんの友人もいて、
たくさん笑った。
たくさん恋愛もした。
SEXもした。
美味しいお酒もご飯も食べた。
貴重な仕事もさせてもらい、
自分の能力の活かせる仕事もできた。
たくさんの人に喜んで貰えた。
たくさんの人に届けられた。
たくさんの人に知ってもらえた。
たくさんたくさん楽しかった。

 

でも足りなかった。

 

僕は、「生きる」という欲が強すぎるのかもしれません。

何をしても満たされなくなってしまった。

何というか、「限界が見えてしまった」のだと思います。
遊びに対しての限界。
恋愛に対しての限界。
ラジオの仕事に対しての限界。
楽しさに対しての限界。

全て、自分基準です。
自分の中で、これらの限界が分かってしまった。

他の人からしたら、
「何を言ってるんだ、お前なんぞに何が分かるんだバカヤロウ」となると思います。

確かに、もっと先はあると思います。
でも、その「先」も見えてしまった。
自分の先が、自分の未来が予測できてしまったんです。

何度も言いますが、全て自分基準です。
自分の能力、自分としての限界。
他の人には、もっともっと先があるのだと思います。
先を見つけるために生きている人もいると思います。

でも僕には、
今のまま、今の環境では見つけられないと思ったのです。

 

そこでまず、環境を変えなければならない。

そう思っていたときに、たまたま出会ったのが、 今の場所です。

山のあるところを選んで住み着いたわけではなく、
たまたま出会ったところに、山があったのです。

もしもその頃出会った場所が、海のあるところであったら海に、
北海道であったら北海道に、 沖縄であったら沖縄に、
と、住む場所は変わっていたかもしれません。

ただ他を全く探す気持ちにならなかったのは、
今の場所が自分を呼んでいる気がしたからです。

ここは、そこまでもといた場所から離れているわけもなく、
会いたい友人には、会おうと思えば会える。
また、友人が会いたいと思ってくれれば会える。
この場所のいいところは、 「会いたい人にだけ会える」というのもあるのかもしれません。

別に、人に会いたくないわけではありません。
会いたい人には会いたい。
もちろん、会ったことのない人にも会いたい。

でもそれよりも今は、一人の時間がほしい。
一人で何かを作りたい。
一人で何かを残したい。
一人からまた始めて、生きていきたい。

その気持ちの方が強かったということです。

今までの全てを捨てて0にしたいわけではなく、
今まで0から100まで積み上げてきたものを一度横に置き、
また101から始めるといったニュアンスだと思います。

ただここからは200を目指すのではなく、
1000000を目指していきます。

まだ何も残せてはいませんが、
自分の中では既に、200まで生きられている気がしています。
言い過ぎかもしれませんが、
たった4ヵ月で、今までの28年に匹敵する生活が送れているということです。

 

画を描いているということについては、
「残す」ということに関しての一要素でしかなく、
画を描くためにこの生活を始めたわけではありません。
今の生活を始めたら、自然と画も描いていました。
そもそも4ヵ月前まで、画を描いたことはありませんでした。

これからについては、正直まだほとんど考えていません。
ただ仕事をせずに、お金を稼がずには、人は生きてはいけない。
それは分かっていますので、もうしばらくして貯金が本当に危うくなったとき、
自然と自分で動き出すと思います。

もちろん、残し続けていくうちに、周りから何かが動いていけば一番理想的です。

恐らくは、アルバイトをしつつ、
出来る限り今の生活を続けるのが、一番濃厚な選択かと思われます。

しかしそれでもお金はいつか尽きるでしょう。

そのとき自分がどう動くのか。

 

それも、自分では楽しみにしています。

今は、先が分からないことが何より楽しいのです。

 

先が分かってしまうことほど、つまらないことはない。

 

だから僕は占いが嫌いです。

 

当たる占いほど嫌いなんです。

 

 

と、非常に長くなってしまい、 さらに占い締めになってしまいましたが、
これにて、質問への回答を終わります。
回答になっていますでしょうか?

理由は100あるので、まだまだたくさんあるのですが、
メインの想いは、今書いたものと思われます。

それでは!

 

 

 

約10年ぶりに1冊の本を読み切った。

作家の書く文章は難しくて読んでいるとしんどくなるけども、
本来、作家ではない人の本だったので、 難しい言葉がなく一気に読めた。

何故、作家は難しい言葉をたくさん使うのか。

僕が難しい言葉に慣れていないだけで、
本人たちにとっては普通の言葉なのだろうか。
小説とかも、表現が遠回り過ぎてよく分からなかったりする。

そんなこんなで、今まで本を手にしてはみても、 結局いつも途中で断念していた。
しんどい思いまでして読みたくはなかった。

 

そして僕は、
本を好んで読む人のことを、なかなか信じられなかった。

本当に読みたくて読んでいるのだろうか?
それはポーズではないのか?
本を読んでいる自分に酔ってはいないか?
楽しいのか?しんどくはないか?
しんどくはないのか?

そんなことを長らく思っていたのもあり、
僕はほとんど本に手を出さないできた。

 

そして今日、ふいに手を出してみた。

 

 

今回、本を読み切ってみて思ったこと。

 

「人は絶対に殺さない」

「これはいつか何かの役に立つかもしれない」

「でも絶対に役に立っては駄目だ」

「僕は犯罪を犯してはいない」

「僕は誰からも隠れてはいない」

「日本は思ったよりも狭い」

「整形手術は高い」