「ビルは破壊された」

 

ある日、ビルを壊したい衝動にかられた。

 

いつもの風景。
うどん屋の中。

エロ本を読みながら、
俺は、決断した。

 

「完璧に、ビルを破壊しよう。」

 

気持ちは高ぶっていた。
屈折しているわけでは決してない。
健康な体で、
心も充実している。
最高な日々と言っても過言ではない。

幸せで、
素敵な恋人もいて、
SEXもたくさんした。

早漏だけれども(笑)

楽しいそんな毎日を過ごしているけども、
血はやはり争えない。

ついに爆発した。

 

手にあったエロ本を叩きつけ、
隣の客に食べていたうどんをぶっかけ、
鳴き叫んだ。

荷物を抱え店を飛び出ると、
ぬるい空気をかき分け、
練馬の街を闊歩した。

 

ノッてきた。

 

走り出した。

 

左に曲がった。

二人殴った。

平常心を保てない。
本気で興奮しているようだ。

真正面に、ビルが現れた。

 

みんな、俺がビルを破壊することを知らない。

無造作に振りかぶった俺は、
目一杯、ビルを殴りつけた。

 

物ともしない。

 

やめた。

 

床に寝そべった。

妖術を使った。

楽に破壊できた。

 

臨時のベルが鳴り響く中、
ルージュを塗った女が、中から現れた。

レモンの香りがした。

 

ロイター通信によると、
わずか一瞬の出来事だったそうだ。

 

「ヲー・アイ・ニー」と二人は抱き合い、

 

ンジャメナにて結ばれた。

 

 

 

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