一流カード展

 

明日は、前回Tシャツ屋をやらしてもらったクラブイベントにて、
今度は「一流カード展」なるものをやらせてもらうことになった。

 

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10/5(fri) “cheek cheek cheek @ club BALL”

[Guest DJ]   Mitsuru Ogawa “disco boogie set”

[DJ]   Ryo Kawahara   Shogo Yokoyama   Oka

[feat DJ]   Yoshikazu Shinoyama (音ノ源)

[art exhibition] Yu Takizawa “一流カード展”

open // 22:00 door // \2,000 / 1d foreigner discount // \1,500 / 1d

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「一流カード」とは、何なのか。

 

―――「一流カード」

この世界の全ての生物には、ランキングが付けられており、
その数字によってそれぞれ、「一流」「二流」「三流」の階層に分けられている。

1位から100位は、一流。

101位から200位は、二流。

201位から300位は、三流。

全人口は、ちょうど300人。

 

その300人が今…カードになった。

「一流カード」

※カードの裏には、その人物の説明が書かれているよ。

 

 

といったものである。

ラジオの仕事をしている頃、
何故か 「一流カードを作ろう」と思い立ったことがあって、
しかし結局そんな時間もなく忘れ去られようとしていた今、
突如、一流カードにチャンスが廻ってきた。

何故、「一流カードを作ろう」と思ったかは全く分からない。

そして先週「一流カード展」をやることになり、作り始め、
書きに書いたところ現在、153枚。

只今、当日の午前4時半。

残るは半分。

 

これはどう考えても間に合わない。

300枚を舐めていた。

他にも展示の準備をしたり、
あわよくばカードを売りさばこうと考えているため、
もはや新たに書いている時間は、ほぼない。

しかし153枚でも相当な量である。
これで挑むか。

うまくごまかしてこれで挑もう。

ごまかすというか、
一流カードのことを誰も知らないのだからごまかすも何もない。

自分が生み出したのだから、自分がルールだ。

 

これが、「一流カード」だ。

 

 

おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一流カードと髭

 

「一流カード」を作っている。

 

現在22枚。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということは、残るは278枚。

 

このまま一気に作ってしまいたいが、白紙のカードがなくなってしまった。
こういったとき、買いにいくには大きな街まで行かねばならない。

最寄りだと、八王子。
ただ八王子にはあまり大きな文具店がないので、
最悪の場合、町田や立川まで行かねばならないかもしれない。

八王子にしても、往復で760円もかかる。

760円の出費はなかなかでかい。

ならば、アルバイトのついでとして買いにいこうか。
と思い、明日入れる派遣のバイトをチェックしてみると、
町田の近くで引っ越しの仕事があった。

申し込む。

ところが、一般家庭の引っ越し作業だったため、
髭はNGらしい。

 

一瞬、戸惑った。

 

ここ何年か、ずっと伸ばしてきた。
あんなことも、こんなことも、共に経験してきた。
気付くと、26cmにもなっていた。

伸ばしていたことに特に理由はないが、異常に長い髭があることによって、
自分が変でいられるというある種の安心感はあった。
あと、これからの季節、温かい。
思い入れもそれなりにある。
まさか髭を剃ることなんて、考えてもみなかった。

 

どうしよう。

 

 

まいっか。

ということで、切った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長い間、ありがとう。

 

 

また会おう。

 

 

 

アルバイト

 
昨日、アルバイトをしてきた。

残る財産が5分の2になったところで、
自分の選んだ行動は、「アルバイトをする」であったのだ。

財産が尽きるギリギリになる前のまだ安全なこのタイミングにて、
しかも日雇いの派遣のバイトという、
超無難な何の面白みもない選択肢を選び出したのである。

 

こういったバイトをしたことがないので
まだよく理解していないが、
どうやら入りたい日の希望を出すと、
派遣先から「その日はこんなバイトがありますよー」と、
メールがくる仕組みになっているようだ。
その中から自分でやりたい仕事を選ぶ。

僕がこの日選び出したのは、「倉庫での仕分け作業」。

何と無難なのだ。

自分はこんなにも無難な人間だったのかと思い知らされる。

といっても、
まあ日雇いだし、一度試しにやってみてそれから色々と考えるかーと
勢いで申し込んでみたのではあるのだが。

 

この日の時給は、840円。
東京都の最低賃金だそうだ。
ただ深夜は25%増しということだったので、深夜の枠に入った。

夜19時~朝7時。
まるまる半日、荷物を仕分けた。

ダンボールを積み、降ろし、運び、仕分け、つぶす。
ダンボールダンボールひたすらダンボール。

これはきつい。

仕分けを舐めていた。

この作業を毎日のようにやっている人たちが凄まじい。
指示や説明をくれるオジサンらがカッコよく見える。
中には年下もいただろう。
でも、全員が全員、顔つきが何と言うか出来上がっているのだ。

ダラダラと動く人間が一人もいない。
サボろうという気持ちがかけらも見えない。
自分の手が空けば他を手伝う。
文句は言うが手は止めない。
そして決してその顔は文句を言っていない。

 

今までの自分の仕事とは、疲れ方が全く違う。

今までは、
ひたすら頭を使って悩んで悩んで急いで急いで
時間がない時間がない何とか間に合ったーーーさあ次!
次はさらに大変だーーアレをこうしてコレはこうだからアレはこうしなきゃ
ならないのだけど、というかそもそもコレはコレで大丈夫なんだろうか。
これをこうしたらあの人にこう言われそうだしなーーでもせっかくだからこうしたいけど
うーーーーーーーん。ああネミーーーー。。。
みたいな疲れだったが、
この仕事は、まず足。
休憩を抜いた11時間立ちっぱなしで、同じような作業を繰り返し繰り返し、
とにかく効率よく、ミスなく、素早く、とやっていくためには余計なことを考えてはダメなので、
無になってしまうのが手っ取り早く、この無となった自分と過ぎゆく人生においての時間との、
価値との折り合いを付けなければならず、とにかく時計を見たら負けであり、
時間のことを考えないようにただひたすら手を動かす動かす動かす。効率効率効率。
しんどいしんどいしんどい足足足。。。。。
といった疲れだ。

 

半日働き通しでずっと体を動かし、給料は約1万円。
交通費を引くと、約9000円である。

以前は、3~5分程度のドラマ1本書いて、それ以上貰えていた。
しかも悩むけど書いているときも楽しいし、原稿が完成したときも嬉しい。
完成したドラマをオンエアで聴くのも楽しみだし、
それを聞いた人からの感想も貰えたりもする。

 

うむ。

比べてみると、やはり厳しい。

 

今後はどうするべきか。

 

ただまあ、手っ取り早いと言えば手っ取り早い。

普通のアルバイトのように決まった日に行かなくてよいし、
入りたいときにだけ入れる。そして1日で完結する。
仕事も毎回違うものを選べたりもするし、
いつだって辞められる。

ただ今のところ、楽しさは皆無である。

しかし創作意欲がなかなか沸いてこない今、
これは逆にお金を稼ぐチャンスなのかもしれない。

 

ただ、ずっとは無理な気がしている。

体力的にも、精神的にも。

 

様子を見つつ、もう少しやってみようか。

 

次は、違う仕事に挑戦してみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「夢オチ3」

 
すげえ。
何だこれは。
空からたくさんお金が落ちてくる。

夢みたいだ。
大量の札束と、大量の小銭。
小銭が体に当たると、少し痛い。

いや、少しどころではなかった。
ドスッ!ドスッ!ゴス!ドスッ!ドスドスゴスゴスドスドス!!!!
凶器の雨。

地獄だ。

家が潰れた。
人も潰れた。
地球が潰れた。

俺は生き残った。

俺だけが生き残った。

この地球、いや、このお金は全て俺のものだ!

地面には、隙間なくビッシリとお金が埋まっている。
もはやこれは地球ではないな。
金だ。
地球は金だ!

 

ガバッ!

「地球は金だ!」

 

ザワザワザワ…

 

先生「島田くん・・・正解。」

 

 

「夢オチ2」

 
何だかフワフワした気分だ。
ふと気付くと、僕は空を飛んでいた。

夢みたいだ。
こんなことが現実で起きるんだ。

僕は鳥が好きだ。
どこへでも、どこまでも、自由に飛んでいける。
鳥が、僕の憧れだった。
特に好きなのがトンビ。
海の上を自由に飛びまわるトンビを、僕はずっと見て育ってきた。
そのトンビが今、僕の横を飛んでいる。
夢が叶ったんだ。

ん、まてよ。
よくよく自分を見てみたら、トンビの姿をしているじゃないか。
僕はトンビだったのか。

すると、隣のトンビがスピードを上げ、先に飛んでいってしまった。
僕も追いかけた。

ずっと夢を追いかけてきた僕は、
夢が叶った今、トンビを追いかけている。

 
そしてトンビを追いかけてきた僕は、
目が覚めた今、時間に追いかけられている。

 

 

「夢オチ」

 
僕は夢をみた。

僕が大人になって、超大物俳優になる夢だ。
僕はとても格好よくて、ものすごい注目を浴びてて、
ものすごい輝いている。
女子にもモテモテでね。
あの子と付き合えたり、あの子とキスできたりして。

あーなんだかワクワクしてきたなあ…

夢だけど。

 
僕の20年後の夢だけど。

 

 

「卵が動いた」

 

目が覚めた。もう朝か。
僕は化粧を落とし、カーテンを左手で開けた。
冷たい世間の光が差し込んでくる。なんだかあまり寝た気がしない。
窓を右手で開けた。
世界の空気が僕を通り抜ける。

「ふう。」

今日は、なかなかいい「ふう」が出た。何だかいけそうな気がする。
僕は両手で窓を閉め、トイレに駆け込んだ。
シャーーーーーーーー
ジャーーーーーーーー
僕は後ろを振り向かずに、ドアを閉めた。

「着替える前に、朝食を食べよう」

僕は取り出しかけた着替えを放り投げ、タンスを引っくり返した。

「朝食、朝食、朝食」

僕はキッチンに飛び込んだ。

「食パン、食パンはどこだ?」

キッチンを全身でまさぐった。

「食パンがない!食パンがない!」

だんだんと僕に焦りが見えてきた。

「冷やしたか?」

すぐさま左手を伸ばし、冷蔵庫をこじ開けた。

「ない、ない、ない」

食パンがどこにもない。冷凍庫にもなかった。
昨日の夜まで、確かにここにあったのだ。僕の頭は混乱した。
全身が痩せ細ってきた。
身の危険を感じた僕は、思わずテレビを付けた。
どうやら、食パンの生産は終了したらしい。

「ふう。」

僕はリモコンを投げた。
卵が動いた。

 

『歯ブラシに見えた』

僕は食パンを諦め、冷凍していたご飯を温めた。

「おかずはどうしようか。」

即座に納豆に決まった。
納豆を混ぜる。納豆を混ぜる。納豆を混ぜる。僕は納豆を混ぜた。
カチーーーーン
ご飯が温め終わったようだ。
レンジを左手で開け、左手でご飯を取り出す。
しまった。まだ、飲み物が決まっていなかった。

「どうしよう。」

即座に烏龍茶に決まった。
僕は、納豆とご飯と烏龍茶を順番に顔の口に運んだ。
もう食パンのことなど、とうの昔に忘れていた。
今日の天気はいかがだろうか。
僕はテレビを付けた。
どうやら晴れらしい。
僕はリモコンを投げた。
何だあれは。

歯ブラシに見えた。

 

『歯磨き粉が消え失せた』

飯も食ったし、お着替えをしよう。
僕は一瞬で皿を洗うと、一瞬で着替え終わった。
何だか空気が湿っぽかったので、再び窓を開けた。
すると、日本の風が僕を乾かした。

「ふう。」

やはり今日は、いけそうな気がする。
さあ、出掛けよう。今日はデートだ。
しまった。
まだ歯を磨いていなかった。
僕は洗面所に突っ込んでいった。
歯ブラシを右手に持ち、左手で歯磨き粉を握ると、歯磨き粉が消え失せた。

 

『もう眠るしかない』

僕は歯磨きを諦め、スーッとするガムを食べた。

「美味い。」

ガムを吐き捨てると、携帯が鳴った。メールだ。

「今日のデート、3時間遅れます。」

僕は吐き捨てたガムを再び口に入れると、今度は思いっ切り吐き捨てた。

「あの女。」

携帯を布団に投げ捨てると、そこに食パンがあった。
僕は、ひとまず眠るのをやめ、食パンをこんがりと焼いた。
カチーーーーーン
食パンがこんがりと焼けた。

「食パンめ。」

僕は、食パンに噛り付いた。

「不味い。」

僕は食パンを投げ捨てた。
するとそこに、歯磨き粉があった。
僕は歯磨き粉を踏みつぶした。
その瞬間にメールがきた。

「やっぱり遅れません。」

何だか眠くなってきた。
もう眠るしかない。

 

『君は怒り狂っている』

目を覚ますと、もう外は暗くなっていた。
ピンピンポーーーーーン
インターホンが鳴いた。
玄関に転がり込み、ドアを開けると、そこには綺麗な女が立っていた。

「綺麗だ。」

その綺麗な女は、ドアを取り外すと、
ドカンと家に入り込んできて、部屋の真ん中に座り込んだ。
明るいところで見ると、そんなに綺麗ではなかった。

「そんなに綺麗ではないな。」

少し寝ぼけていた僕は、そう女に言った。
女は怒り狂った。

「君は怒り狂っている!」

 

『キスとかをした』

数分後、僕らは仲良くゲームをしていた。
夜になるにつれ、だんだんそういう気分になってきた。
女もきっとそうだろう。
僕はゲームの電源をうっかり消し、その流れでうっかり電気を消し、
女を羽交い締めにした。
女は無言だ。
無言の抵抗だろうか。
きっと心の奥底では、君は怒り狂っている。
だが僕はこの女ともう眠るしかない。
無言の女は、歯ブラシに見えた。
いよいよ、僕の心の歯磨き粉が消え失せた。
そのまま僕とその女は、朝になるまでキスとかをした。
朝になると、卵が動いた。

 

「寝言にならなかった」

 
今、君は、僕の隣で眠っている。
まるで死んでいるかのように。

しかし君は、死んでいない。
嚊がそれを物語っている。

嚊をすることで、君は生きているのだ。

君は決して寝言を言わない。
弱音も吐かない。

 
君が何か言った。

「私はもう駄目かもしれない」

 
君が初めて弱音を吐いた。

でも君は眠っていた。

 
君は寝言を言わなかったが、寝言を吐いた。

 
それは寝言にならなかった。

 

 

「音楽は破壊した」

 
今日も君はいつものように笑っている。

「何故、笑っているんだい?」

僕は尋ねた。
君は無言で僕にキスをした。

「何故君は、僕にキスをするんだい?」

君はそのとき無言で家を飛び出した。

 
僕は君を追いかけた。

そして、追い抜かした。

 
君は僕を追いかけた。
僕は逃げた。
どこまでも。
どこまでも。
誰もいないところへ。

誰も追ってこないところへ。

 
でも、そんな場所は地球上に存在していなかった。
地球上のどんな場所にいようと、
誰かが僕を追ってくる。
何かが僕を追ってくる。

僕は誰からも逃れられない。
何からも逃れられない。

 

諦めた僕は腰をおろし、音楽を奏でた。

そして音楽は破壊した。