29歳・無職

 

誕生日はおめでたい。

 

誰が決めたのであろうか。

僕は、未だに誕生日のおめでたさがいまいち分からない。

この世にとある人間が誕生したその年のその日に限っては非常におめでたいが、
その年以降の誕生日は別におめでたいとは思わない。
単純に、生まれてきて1年、生まれてきて2年と、
キリがいいだけの日のような気がしてしまう。

「おめでとう」と言ってもらえるのは嬉しいし、
プレゼントをもらえるのも嬉しい。
自分がもらう「おめでとう」に対しては、 心から「ありがとう」と思えるが、
それは、「おめでとう」をくれる人が本当に「おめでとう」と思っている気がするからだ。
自分では決しておめでたいとは思っていない。

だから人の誕生日に、 心から「おめでとう」を言うことを僕はできない。
それは、本当におめでたいとは思えていないから。

何となく社会に合わせて友人の誕生日はお祝いしてきたけれど、
完全にその時の僕の顔は引きつっていると思う。
必死でおめでたいのだと思い込み、出来る限りおめでたい顔はしているつもりだ。

友人が結婚したらおめでたいし、
友人に子供が生まれたらおめでたいし、
友人が何か成功したらおめでたいけれども、
誕生日だけは、やはりそんなにおめでたいと思えない。

 

そして、そんな僕が昨日29歳になった。

 

おめでとう、自分。

 

 

おめでとう、「29歳・無職」の自分。

 

 

 

 

8/13

 

自分の中に、
男性と女性にそれぞれ理解者として君臨している者がいる。

その男性Ver.が突然やってきた。

なるほど、このタイミングか。
会うのは約1年ぶり。

 

何をするでもなく、飯を食い、酒を飲み、話をした。
このお互いの1年間。

たまに会っては、いろいろと交換し、
またお互いの生活を始めていく。

今回100分の1ほどしか話せなかったが、
とてもよき時間を過ごせたのである。

 


 

そして眠り、起き、何をするでもなく、近所を散歩した。

 











 

僕は猫アレルギーだ。

 

 

そして男性Ver.は、
また自分のサバイバルライフへと帰っていった。

 

お互いまた、生きて会おうぞ。

 

 

DAY 3

 

真夏のTシャツ屋3DAYS、3日目。

8/11(土)「相模国分寺手づくりマーケット」

 

手作り限定のフリマかつ、なかなか広いところだったので、
今回、値段設定を1700円とした。
新たに描いた4枚を加えた16枚のTシャツと共に、 約2時間かけ、往復で4時間をかけ、
クソ暑い中、重い荷物を持って、朝早起きして、挑んだ。

最初の4時間は、地獄であった。

苦行であった。

毎回のことなので、そろそろ慣れるはずなのだが、未だに慣れてはくれない。

とにかく風が強かった。
何度も何度も倒れては直し、飛ばされては戻し、 汗をかいては拭き、
人が歩いてきては通り過ぎ、 隣のお店には人だかりができ、
たくさんの笑顔を横目で感じ、 孤独に耐え、下がってくる顔を必死に上げ、
4時間を過ごした。

結論から言うと、今回の売り上げは、3枚。

9枚、5枚、4枚、4枚ときての、3枚。
数字は嘘をつかない。
どうやら限界がきているようだ。

今回の3枚も、ちょっとした知り合いによる3枚。
つまり、道行く人々、自分と無関係の人間は、自分の作るものに興味がないということ。

しかし、僕はこう考えることにする。

道行く人々などにこのTシャツの魅力が分かってたまるか。

あなたがバカにしたような顔で店の前を通りすぎていくときに、
僕はあなたのTシャツを見てバカにしたような顔をしているのだ。
あなたたちはTシャツを着ていない。 完全にTシャツに着られている。
あなたのTシャツに書かれているその文字は何なのだ。
あなたは一体誰なのだ。
そんなあなたがたに、このTシャツの魅力が分かってたまるものか。
そんなあなたがたに、このTシャツを着られてたまるものか。

と、考えると、興味を持たれなくても、逆にプラスの気持ちになってくる。

 

Tシャツをたくさん描いて気付いたことがある。
何故今まで、誰かも知らない人の作ったTシャツを、
何の疑問もなく、 時には得意気な気持ちで、
僕は着ていたのだろうか。

本来、自分の着るものは、
自分で描いたり作ったりするのが正しいのではないだろうか。

 

4時間の苦行に耐えた後は、楽しかった。
友人がTシャツ屋を見て笑うために遊びにきてくれたり、
ちょっとした知り合いの方が、わざわざ買いに来てくれたり、
隣に出店していた姉妹が、何の遠慮もなくこのTシャツをバカにしたうえで爆笑してくれたり。

どんな反応であろうと、反応があるのはとても嬉しい。

自分でも、どんな反応をされるのが一番嬉しいのかよく分からないが、
きっと全てが正しいのだと思う。

爆笑するのも正しいし、バカにするのも正しいし、単純に好きと思うのも正しいし、
よく分かんないけど何か気になるというのも正しい。

人によって全く反応が違うから面白い。

とにかくどんな入口であろうと、興味を持ってもらわなければ意味がない。
人に興味を持ってもらえないと、このTシャツ屋は全く意味がないのだ。
こそこそやっていても無意味。
堂々と、大胆に、真剣に、
よく考えるとものすごく恥ずかしくてバカみたいなことをやっている。
その具合を、いろんな角度から、人にも、自分でも、楽しんでもらい楽しむためのもの。

言ってみたらこれは、かなり大人な遊びだ。

 

しかし、そろそろTシャツ屋も潮時だ。

フリマでのTシャツ屋は、一旦これで、ひと区切りにしよう。

十二分に楽しめた。

 

ありがとう、フリーマーケット。

 

また、会おう!

 

 

Tシャツ作り2

 

明日またフリマなので、
今日はTシャツを3枚描いた。

まずは、「赤ちゃんみたいな天使みたいなかわいいやつが下から飛んでくる」
みたいなのを描こうと思ったのだが、

かわいくない顔になってしまったので、


かわいくないポーズにしてみた。

 

T-37「2050年」

 

 

2枚目は、ピンク色の絵具がたくさんあまっていたので、
とにかくピンク色を横にグワ~っとやった。

光で白色に見えるが、ピンクです。

裏も、ちょっとだけグワ~っとやった。

ひたすらグワ~をやり続け…完成!

 

T-38「桃色ツイスター」

T-38ura「桃色ツイスター」

 

3枚目は、昨日もやったシワだ。
広げてみると、

なかなかいいシワができている。
割となぞるだけでいけそうだ。

このシワをなぞっていく。

なぞっていく。

なぞっていく。

足をどうしたらいいのか分からなくなったので、
突き伸ばしてみる。

もうひとつの足は、曲げてみる。

そして、伸ばしてみる。

あとは、ひたすら線をなぞって濃くしていって、、

完成!

T-39「鳥人間」

T-39ura「鳥人間」

 

さようなら!

 

 

 

Tシャツ作り

 

女子用のTシャツを描こうと思ってはりきっていたのだが、
我が家にSサイズのTシャツは1枚たりともなかった。

ので普通に描くことにした。

最近、自分の中で流行っているのが、「シワ」だ。

Tシャツをバッと広げたときに出きていたシワを、 ただただなぞっていく。
ちなみに前作の

T-35「恐竜チークチークチーク」

も、ベースはシワだ。

今回、Tシャツを広げてみると、 こんな

形のシワをしていた。

これをなぞっていく。

なぞっていく。

物足りないので、
ちょっといろいろ足してみる。

もっと足してみる。

最後はデジカメで撮って…

完成!

裏もしっかり撮る。

そしてここで、タイトルを考える。
大体の場合、一番最初にパッと浮かんだやつで決定。

今回浮かんだのは…

T-36「火炎瓶」

「火炎瓶」!

それでは、さようなら!

 

 

28歳・無職

 

何故か最近、画ばかり描いていたので、文章も書かねばと思いいろいろ見ていたら、
ものすごい短い小説を募集しているのがあったので、2時間ほどでブワーっと書いて、
応募してみた。
こういうのは自分の場合、時間をかけては駄目なのを知っている。
時間をものすごい凝縮して、勢いと即興力と無心力のみで書き切った。

ラジオドラマはたくさん書いてきたけれど、小説など書いたことはないし、
僕は本もひくほど読まない。
多分だけれど、中学校くらいから考えて、本を読み切った記憶が1冊しかない。
それも、高校生のときにひょんなことで停学をくらってしまい、
課題として渡された本、1冊のみ。
つまり望んで読んだ本は一冊もない。確かだが。

だから小説の書き方とかよく分からないけれど、書いてみた。

人に言うと必ず否定されるけど、
僕は、知らないからこそ生み出せるものはあると信じている。
これは、昔からずっと変わらずにそう。

 

応募シートに、「職業」を選択する欄があった。
今までそういった場合、「メディア関係」か、
「その他」を選択して「フリーライター」などと書いていたが、 今は、そうは書けない。

「パート・アルバイト」か「その他」を選ぼうかとも迷ったが、
潔く「無職」を選択した。

僕は無職だからだ。

 

「28歳・無職」

 

かなり怖ろしい響きだ。
改めて文字で見るとゾッとする。

ある程度のことは大丈夫だが、この響きには、まだ慣れない。

そうか。僕は、「28歳・無職」なのか。

現実を受けとめよう。

 

そして、撒き散らそう。

 

 

 

「小鳥が吐いた」

 

天気がいいので僕は外に出た。
外には何もなかった。

僕は何を期待していたんだろう。
僕は家に戻った。
左手で脳みそをまさぐり、僕は期待を取り出した。
期待はもっと鮮やかな色をしていると思っていたけれど、壁の色をしていた。
僕は、壁に期待を叩きつけた。
こうして僕の体から、期待は一切なくなった。

一方、床に落ちた期待は、ニヤリと笑い窓に向かっていくと、
あっという間に空へと飛び去っていった。

小鳥にぶつかった。

 

小鳥が吐いた。

 

 

DAY 2

 

真夏のTシャツ屋3DAYS、2日目。

8/7(火)「立川市立憩いの場・ミニフリマ」

 

ミニフリマと謳っているだけあって、想像通りの結構な小規模さであった。
今回は、その小規模さに合わせて、値段設定は1500円。
持っていったTシャツは16枚。
今回の売り上げは、、

 

4枚!

またもや0を逃れた。

いつか0の日が来るのを、僕は覚悟している。
参加費も払って、重い荷物を持って、往復の交通費も払って、暑い中何時間もの時間を浪費して、 それでも1枚も売れず、全く興味も持たれず、むしろ他人から鼻で笑われ、ズタズタに落ち込んで、また重い荷物を持って、暑い中遠い家まで帰る。
そんな日がいつかくるのだろうと、ビクビクしながら、一方でゾクゾクしながら、毎回フリマに参加している。

しかし、またもや逃れた。

4枚売れたということは、少なくとも、日本中の4人には興味を持ってもらえたということだ。 しかし、1億3000万人分の4人。 いや、地球規模で考えると、たった70億人分の4人にしか、興味を持ってもらえなかったことになる。

そう考えると、とても少ない。

しかし、ズブズブの素人が描いたTシャツというのを考えると、
「4」という数字は大きい。

「4」に自信を持とう。

いや、私は素人ではない。
私は、プロのTシャツ屋である。

「4」では駄目だ。

「4」では駄目なんだ。

でも「4」が、今はとても嬉しいのだ。

「4」の皆さん、ありがとうございます。
他にも来てくれた人、
木陰から誰にも気付かれずに密かに覗いていてくれた人、ありがとう。

昨日はとても楽しかった。

この世に忍者はいる。

 

次回は、8/11(土)「相模国分寺手づくりマーケット」

残るTシャツは、12枚。

 

フリマに出店して、Tシャツ12枚は、さすがに少ないか。

描き足そう。

伝説のTシャツを。

そして、女子用のTシャツを!

 

 

 

「犬が笑った」

 

気付けばもう8月だ。
今日も朝になると僕の目は開き、僕の足の裏は床についた。
鳥たちが僕に話しかけてくる。

「朝だよ!朝だよ!」

脳は分かっている。鳥め。
3分かけ形を成された朝食は、あっという間に闇に葬られた。
僕はげっぷを開いた後、ブラシで歯をささめき、
口の中に水を入れ、掻き乱し全てをさらけ出した。

「ああ、愉快な朝だ。」

僕は轟かせた。
階段を上がりラジカセをこじらせると、
鳥たちは猟師に撃たれ、闇に葬られていた。
僕は闇に飛び込んだ。

「鳥を、朝食を返してくれ!」

その声は3つに割れ、その全てはくそにまみれた。

「ちくしょう。ちくしょう。」

僕は揺れた。
ラジカセを巻き込み、ブラシをちらつかせ、時にかじりついた。
時はブレた。
長針は記憶をなくし、短針は夢を追いかけた。
秒針は木になった。
立派な立派な木になった。

木が僕を見ている。
僕は視線を入れ換え犬を見た。

犬も僕を見た。

 

犬が笑った。

 

 

DAY 1

 

東京には女の子がたくさんいた。

女の子を見るとよからぬことを考えたりしてしまう。
よからぬことなど考えたくないのに、考えたりしてしまう。

今住んでいるところには、女の子がいない。
いても、おばさんか中学生だ。
たまに駅で20代らしき女の子を見かけても、
基本、ほぼ全ての人が車で行動をしているため、
駅を出たら、お迎えの車に乗って遠くへ消えていく。

つまり外に女の子はいない。
そもそも人がほぼいない。

だから余計なことを考えなくて済む。

 

東京にはたくさんいた。
街に女の子が溢れ返っていた。

そんな街、渋谷。

のクラブ。

でのTシャツ屋。

「cheek cheek cheek」@ 渋谷club BALL

 

今回は、1枚1800円で挑んだ。
いろいろ考えた上での1800円。

 

結果は4枚。

 

またもや、ほとんどが友達だった。
友達からお金を貰うのは本当に気が引ける。
本当に欲しいと思って買ってくれたならいいが、
優しさで買ってくれていたのなら、それはもう本当に気が引ける。

しかしこっちは命懸けだ。
命懸けの遊びだ。

金は受け取った。

 

現在、合計で19枚のTシャツが売れている。
35枚描いての19枚。
つまり、いつの間にか半分を超えているのだ。

Tシャツを買ってもらえるのは、ものすごく嬉しいけれど、
自分の手から離れていくのは、少し寂しくもある。

残るは16枚。

 

次は、7日(火)の立川。

これは平日ということもあり、かなりの苦戦が予想される。
しかも暑い。

 

私、負けない。