「パワー・オブ・キス」

何もない。
僕はたった一人だ。

たった一人で生き、たった一人で死ぬ。

もう疲れたよ。

今から、僕は死ぬ。

悔いはあり過ぎるけど、もうこのまま生きているのがつら過ぎる。

あと2分後、
僕はこの高いビルの屋上から真っ逆さまに飛び降り、この世から存在がなくなる。

遺書を書こうと思ったが、向ける人がいない。
好きな人も。両親も。兄弟も。友達も。
僕には何もない。誰もいない。

さあ、いこう。

「ちょっと待ってーーーーーー!」

え?

だれ?

「ハアッハアッハアッ…村上くん!待って!」

なんで、三好さんが。
たまたま…?

「何やってるの!勝手に死のうなんて思わないで!!」

勝手?
何を言ってるんだ…

僕となんかほとんど話したことなんてないのに。

「お願いだから死なないで!何が不満なの?私にできることなら何でもするから!」

キスしてください。

「は?死ね」

ピューーーーーーーー

僕は死んだ。

死んだ僕に彼女はそっとキスをした。

僕は復活した。

パワー・オブ・キス。

「限界のキス」

僕は今、世界記録に挑戦中だ。
5523、5524、5525、、

だんだん唇がパサパサとしてきた。
相手の女性はまだ、大丈夫そうだ。
僕のせいで失敗したら申し訳がない。

この女性とはおととい初めて出会った。
たくさんの応募者の中から悩みに悩んだ結果、くじ引きで彼女を選んだ。
彼女のことはほとんど何も知らない。
27歳、未婚、OL、趣味読書、特技読書早読み、血液型O型。
見た目はそこそこ綺麗といった感じだ。

今、彼女は何を考えているのだろう。
僕たちは今、目を開けてしている。
そうでないと、タイミングや場所がずれてしまうのだ。
目を開けたり閉じたりも面倒なので、基本開けるようにしている。

9764、9765、9766、、

彼女が目を閉じ出した。
僕のリズムが分かってきたのだ。
試しに僕も目を閉じてみる。
いや、だめだ。まだ彼女の呼吸を読み取ることができない。
どうしても口の位置がずれてしまう。
ずれてしまうと、唇への衝撃の加重、ずれたという精神的なダメージ、
ほんの僅かなことだが、そのほんのわずかなことの積み重ねが命取りとなる。

14569、14570、14571、、

だんだんと首が疲れてきた。
首だけを動かすと首への負担がでかくなってしまうようだ。
もっと上半身全体を使って唇を近づけていかなければ。

21965、21966、21967、、

だんだんと、上半身も疲れてきた。
もっと下半身も使って全身を動かし、唇を近づけなければならないようだ。
しかしこれは逆に相当きつい。
もっと負担を軽減するために、流れるように、風になびくように、波に長されるように。
己を忘れ、自分が自然の一部になったように。
唇と唇が触れ合うか触れ合わないかギリギリのところで。

48789、48790、48791、、

もう疲れることはなくなった。
自然は疲れを知らないからだ。
彼女も僕と同じ境地にいる。
僕たちは自然だ。もう誰にも止められない。

167825467229、167825467230、167825467231、、

2回四季を超えた。
どうやら2年が経ったようだ。
僕らのことはもう誰も気にも止めない。

僕らは完全に自然となった。

自然になると、破壊が生まれる。
僕らは破壊された。

痛みは感じないが、体がバラバラになっているようだ。
目の前にも、バラバラになった彼女がいる。

そういえば、こんなに1つになれたのに、この子の名前を僕は知らなかった。

最後の力を振り絞って、僕は聞いた。

「ねえ、君の名前は何て言うの?」

彼女は消えかかった意識の中、こう答えた。

「I love you.」

2人は消えた。

「世界最後のキス」

テレビの向こう。
男性が深刻な顔で我々に向けて話している。
どうやら今日、世界が崩壊するようだ。
今から、僕の最愛の女性かおるさんが家にやって来る。
ニュースを見たかおるさんが今すぐ会いたいと言ってくれたのだ。

本当に今日で世界が終わるなら、
この最後の日を、僕はどう過ごすのが正しいのか。

ピンポーン

かおるさんがやって来た。

僕はかおるさんと最後を過ごす。
のか?

本当にそれでいいのか?

もうやり残したことはないのか?
かおるさんと一緒に過ごせば、自分で思ったように行動できなくなる。
そして、僕はかおるさんのことを愛しているが、かおるさんともうやり残していることはない。
たくさんの同じ時間を過ごし、たくさん愛し合った。
最後にそういった日が1日増えることで、何も変わらない。

僕はかおるさんと会ってはいけない。

ピンポーン

出ない。
出ないぞ。

じゃあ、他に何をしよう。
やり残したこと。やり残したこと。

そうだ。
あれだ。

僕は勢いよくドアを開け、引き留めるかおるさんの腕を振り切り、街へ飛び出した。

ブチューー

ブッチューーーー

ブチュブチュブチュチュチュチューーーーー

僕は、そこら中の女に問答無用にキスをしまくった。

美女。美少女。人妻。女子高生。女子中学生。幼女。中年女性。高齢女性。ばばあ。

何人しただろう。
普通だったらあっという間に捕まってしまうが、
今日は何をしても取り締まる人間なんて一人もいない。

他のみんなもやりたい放題だ。

最高だ、最高の日だよ。
これでもう死んでも悔いはない。

「たかしくん!」

かおるさん…

「何してるの? 何で私から逃げるの?」

そ、それは・・・
お前が、お前のことが好きだからだよ!

「たかしくん・・嬉しい」

かおる、結婚しよう。

「え?だって今日で世界終わっちゃうじゃん…!」

かおる、関係ないよ。
僕たちは結婚するんだ。
もしこの世がなくなっても、あの世で二人で一緒に暮らそう。

「うん!あの世でもずっと愛してるよ、たかしくん」

ああ、俺たちの愛は、永久に不滅だな。

「ふふ。笑 長島さんだね!」

そう、長島さん。笑 よく知ってるね。

「え??あーーーーー!!長島さん!!!!本物いる!!本物!!!!!!」

え??

スタタタタタタタタタ

「長島さ~~~ん、キスしてくださ~~~~~い」

「ああ、いいとも!」

おい、かおる!

ずるいぞ!!

俺も~~~~~~ 長島さ~~~~~ん

ブチューーーーーーー!

そして世界は終わった。

今、僕とかおると長島さんは、あの世で仲良く暮らしている。
子供もできた。
3人の子供だ。

僕たちは、死んでも幸せだ。

僕たちの幸せは、永久に不滅だ。

決めたぜ、逆転サヨナラ満塁ホームラン。

「人生最高のキス」

駅前。

真正面で向き合っている僕と彼女。
いや正確には、たった今、元彼女になった人。

僕は4年半の時間に別れを告げた。
理由はひとことでは言えない。

何というか、僕と彼女は住む世界が違う。

彼女の周りには、いつもたくさんの友達がいる。
僕はいつも一人だ。

彼女はいつも明るい。
僕は根暗だ。

彼女はいつも予定が詰まっている。
僕はバイトしかしていない。

彼女はいつも笑っている。
僕は彼女のいる前でしか笑えない。

僕には彼女しかいない。

別れを告げたその15秒後、僕は別れを撤回した。

遅かった。

たった15秒で、彼女の気持ちは遥か遠くまで離れ、
もう彼女の目は僕を僕として見ていない。

嫌だ。
別れたくない。

住む世界が違うのが何だ。
性格が違うのが何だ。

僕には彼女しかいない。
僕は彼女といるときだけ生を感じることができる。
ようやくそれに気づけたんだ。

ダメだ。
行かないでくれ。

これからもずっと僕の側にいてほしい!

「もう、遅いよ」

人生の全てはタイミングだ。

15秒、あの子が歩いてくるのが遅かったら。
15秒、家を早く出ていたとしたら。
15秒、電車が早く来てしまっていたら。

そんなことの連続だ。

僕は、そんな大事な15秒を、最悪のタイミングで与えてしまったんだ。

人生の全てはタイミング。

まだやり直せる。
次のタイミングを見誤らなければ。

「じゃあ、私、帰るね」

さあ、どうする。

彼女が僕の返事を待つ限界が、恐らく15秒。
15秒後には、彼女は僕の元から去ってしまう。

考えろ。
15秒間、必死に考え、最良の答えを導き出すんだ。

何を言おう。

どう動こう。

残り、5秒。

だめだ。
何を言っても彼女を引き止められる気がしない。

残り2秒。

どうしよう・・

残り1… 待って!
ガバッ

僕は人生最高のハグをした。

バチーーーーーン!!

人生最高のビンタが帰ってきた

ブチューーーーーーーー!

人生最高のキスで返す。

ガシッ シューー ズドン!

くっ、人生最高のパイルドライバーだ・・

この女とは別れよう。

俺はパイルドライバーをしない女がいい。

「キスの確率」

あーキスしてえーー
どうしよどうしよ。
今電車の中。
目の前にいる女に俺はキスがしたい。
でも今は電車の中。
キスできる可能性は2%といったところか。
これを85%までに上げる。
俺はパーセンテージを上げる天才だ。
メモ帳に文字を書く。
見せる。
彼女は驚きながら無言でほんの少し微笑んだ。
現在10%
僕はもうひとことメモに書き足した。
再度見せる。
また微笑んだ。今度は口を手で押さえている。
15%
LINEのQRコードを出した。
彼女はちょっと困った顔をした。
声に出さず、「おねがい」と口で伝える。
彼女は周りを気にしつつ、ちょっと微笑んだ困り顔をしながらバッグに手を伸ばす。
40%!
スマホを手に取り、何か文字を打っている。
見せてきた。
「110」
1%!!!!!!!!
やばい、騙された。
どうするどうする。
彼女が勝ち誇った顔で、今にも通話ボタンを押そうとしている。
待て、やめろ。
どうする。
金か。金しかない。
俺は財布から1000円札を取り出し、コソッと彼女に渡す。
彼女を身動きせず、ジッと目をみつめてくる。
足りないのか。
もう1枚足した。
ダメだ。
5000円に替えた。
ピクッと彼女の目が動いた。
が、手は動かない。
仕方ない。
10000円を出し、5000円と取り替えたーーと思ったらものすごいスピードで5000円と10000円両方奪われる。そしてチュッと唇にキスをされ、彼女は電車を降りていった。

俺はパーセンテージを上げる天才だ。
現在、電車の中で気になった人とキスをできる確率は100%

台湾2

数日前、4年ぶりに万平くんに会った。
基本自分は他人には相談事をしない。
何より人を信用してないし、決断の責任は自分で持ちたいし、大体のことは自分が正しいと思い込んでいる。

が、万平くんとアスミとはなちゃんのことは割と信用している。
相談という相談はしないが、ヒントを求めることがたまにある。

久々に大学時代のみんなと顔を合わせ、朝まで酒を呑んだ。朝5時、万平くんに聞いてみた。

「面倒くさいに勝つにはどうしたらいいんだろう?」

ずっと勝てないでいる。
生きていく上で一番の敵。
特に最近は歳を重ねたのもあり、より強大な敵となって目の前に立ちはだかり続けている。
この2年間は負け続けている。
どうしても勝てなかった。
腰が重くなり過ぎている。

万平くんは少し考えた上でこう答えた。
「スピードじゃないかな?」

なるほど。
面倒くさいと思う前に行動しちゃえば、面倒くさいに勝てるのか。
ただ面倒くさいと思う前というのはなかなか難しく、どうしようかと考えてしまうと、もう面倒くさいが目の前に現れものすごい存在感を放ち出す。
だから面倒くさいと思う前、もはや何かを考える前にすぐ行動しなければならない。少しでも考えてしまうと奴が現れてしまう。考えてはだめ。

15、16、17日が3連休。
3日間とれる夏休みを13、14、18日にしよう。
ここまでにしておいた。
考えてしまうとだめだから。

そして12日が終わり13日になった。

行こう。

午前1時、行った後のことは何も考えず、往復飛行機のチケットだけすごいスピードで取った。
まだ奴は現れていない。

そして現在、9月13日23時。飛行機の中にいる。
あと1時間ほどで台湾に着く。

2回目の台湾。
ちょうど2年前だ。
前回は初日と最終日のゲストハウスだけ予約していったが、今回は全く何もしていない。

さてどうしよう。
どこに泊まろう。
どこに行こう。
何をしよう。

なにも決めてない。
いや、1つだけ決めていた。

それ以外は何もない。
まあとりあえず着いたら考えよう。

問題に直面すれば、きっと考えても面倒くさいは現れないはず。

俺の勝ちだ。

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2018年9月13日(木)1日目

深夜1時半ようやく台北駅に到着。
さあどうしよう。
とりあえずフラフラと歩く。
意外とHOTELの文字がチラチラと見える。
どうにかなりそうだ。

人はほとんどいない。
やはりいい国だ。
気候はまだムシっとしているが、そこまで悪い居心地ではない。
アホみたいな看板。汚そうなのにゴミが少ない道。
優しく安く泊まれるところを教えてくれるおっちゃん。コンビニの美味しすぎるおにぎり。
何だか宿泊先を選びながらフラフラしてると3時半に。
そろそろ寝なくては。
Backpack Houseが1000元にディスカウントしてくれたのでここにした。
二段ベッドだけがある部屋に1人で泊まる。
深夜4時。
明日はどうしようかな。

明日決めよう。

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2018年9月14日(金)2日目

11時にチェックアウトし、ゲストハウスを出る。さあどうしよう。
まずは持ってき忘れた髭剃りとメモ帳を買いに台北の街を歩く。暑い。

購入し、何となくブラブラしつつ、よし台南に行こう!と気分がなったので、新幹線に乗り台南へ向かう。
約2時間かけて台南へ。前来たときと何か違う。周りに何もない。
ネットで調べてみると、ここからさらにTRAに乗り換える必要があるようだ。

今回の旅では空港でポケットWi-Fiをレンタルした。
前回ネットが使えず結構大変だったから今回借りてみたが、
いざWi-Fiがあると、こまったときに何でも調べてしまう。
前回はとにかく人に聞きまくり行動していたが、今回はすぐに調べて割と解決できてしまう。

物事が簡単に進むのもそれはそれで物足りない。
17時後頃ようやく見慣れた景色に辿り着き、前回泊まったゲストハウスを目指す。
道の記憶はないから、これも調べる。
歩いてみると結構遠い。こんなに遠かったか?全然知らない景色が現れた。そして辿り着いたが何かおかしい。
リニューアルしたのか?入口から周りの景色からかなり違う。店の名前はあっている。
そして入口には外出中の文字が。また調べる。どうやら別支店のようだった。
割と離れた違うところに来ていたのだ。
気づけば何だかいい感じの地域に来ていたので少しフラフラし、前回の方を目指す。
到着。ない。
入口のドアも開かず、看板すらない。
閉じたのか?
再び戻る。外出中。
もう違うとこにしよう。また調べる。
何やら日本人の経営するゲストハウスがあるようだ。
今回人とあまり会話しておらず人と触れ合いたくなり、そこに行くことにした。

ドミトリーで500元。
客もスタッフも日本人。
ひとまずビールを飲む。
日本人が5.6人戯れていてどうしようかと思ったけど、いったんその場を離れフラフラすることにした。21時頃。
何か食べようかと思い色々探すが暑すぎて中の涼しいところでチェーン店っぽくないところを探してたら全然見つからず、飲み物屋で休憩しつつオススメの店聞いたがうまく伝わらず結局暑いとこでラムを食い酒も飲む。

日本で飲む酒はどんどん苦手になっていっていたが、ここでは飲める。
そして気づけば深夜1時。
ゲストハウスに戻ると、共用のとこで男女2人が話していた。酔っ払ってたのもあり、混ざってみる。
25歳の大阪の男と27歳の福岡の女。意外と話せる。少しおかしな良い子たちだった。
旅をしている人はいいやつが多い。
深夜2時半、2人が部屋に戻る。
深夜3時、この文章を書き終わる。
眠ろう。
少し台湾感が戻ってきた。

今日、もしかしたら台湾にいるかもと思って彼に連絡してみた。
するとなんと昨日ちょうど台湾に帰ってきたらしい。
高雄のゲストハウスはもう経営してないらしくオススメの宿泊先を教えてもらいつつ、
明日タイミング合ったらご飯食べることになった。
ということは明日高雄に行くようだ。
おやすみなさい。

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9月15日(土)3日目

12時チェックアウト。
共用スペースにいた昨日の27歳男と、寝っ転がっていた若い女性とダラっと少し話し、宿を出る。
そのまま高雄へ。
14時半高雄着。前回高雄をまわる時間がなかったので、ひたすらグルグルしてみる。
すると、豆とお菓子ばっかり売っている商店街や、屋台が並ぶごきげんな通りに出る。
そこで焼肉丼を食う。30元くらい。
デザートも食べる。とても美味しい。「これ何?」って聞いたらおばちゃんが黒いのもオマケで入れてくれた。
歩く。雨が降ったり止んだり。

歩きまくり、エリックに勧められたguesthouseに到着。
今のところ飛び込みでも全て問題なく入れる。
二段ベッドが3つ詰め込まれた6人部屋。昨日もこのパターンの部屋だった。
するとちょうどエリックから連絡が来て18時頃合流。ご飯を食べに行く。エビやら炒飯やら緑の野菜やら。
そして夜市をまわりフルーツ食べたり。またもや、雨が降ったり止んだり。
そういえば台風が来るという噂だったが大雨にはあたっていない。

そして24時、一度エリックの家に戻りつつ、タクシーで前回行ったクラブへ向かう。
若者だらけだ。もはやクラブなんて日本では行っていないが、少し引け目を感じながら飲んだり少し踊ったり話したり。
あっという間に朝を迎え、前行った朝食屋で朝御飯を食べる。前回と全く同じルーロー飯とスープ。
タクシーに乗りエリックと握手を交わし別れる。
ゲストハウスに戻り就寝。

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9月16日(日)4日目

朝10時起床。
眠い、11時にチェックアウトだが、明日はついに大事な予定がある日だ。ここからは計画的にいこう。
昨日朝5時頃戻ったが、そこから2時間近く同室の誰かのいびき地獄により眠れなかった。
パソコンで色々調べ、13時宿を出発。
台中の宿を2泊分とった。前回と同じだが、少し疲れていたのもあり個室にした。
昨日エリックに聞いた西子湾に行く。
20元のロッカーに50元を入れたら変な紙が出てきて台湾人カップルに助けてもらったり、バイクが停められず困ってる女性をMay I help you?で3.2.1.go!のup&backで助けてあげたりしながら目的地に到着。
なんか少しアートが意識されたところ。
何となく見て行ったがやはり観光地っぽいところにはあまり興味が湧かず、しかし近くの公園が刺激的だった。
ここは、シャボン玉と凧が無数に宙を舞っている天国だ。
子供や若者まで、天使が微笑むようにシャボン玉を飛ばし凧を挙げていた。
無数のシャボン玉がこちらに飛んでくる。
夢中で玉を浴びる。

地べたに座り、しばらく心と体を死なせてみた。
何だこの平和感は。こんな平和で人生が成り立つのだろうか。
そういえば台湾に来てから誰も怒ったりイライラしてたりしていない気がする。
人のスピードも遅いし、時もゆっくりと流れている。
台湾人も好きだし、台湾も好きだけど、ここでずっと暮らしたらどうなってしまうのだろう。
平和過ぎて平和死にしてしまうんじゃないだろうか。

そんなことを思いながら17時台中へ電車で向かう。
19時半に着。気付けば夜。
台中の駅周りはより汚くなっていた。何やら台中人は電車を使わないから駅周りの状況はあまり知らないらしいが、働きに来たどこかのアジア人がそこら中にたむろっていた。何だか悔しい。台中に初めて来た人は台中がこのイメージになってしまう。
街を少しフラつき、宿泊先にチェックイン。
そのあとも街をフラつくが明日に備えて就寝。久々に広々寝れる。

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2018年9月17日(月)5日目

13時にホテル前で待ち合わせる。13時1分に「着いた」と連絡があり下に降りると長袖を着た彼女が立っていた。
去年の12月、東京で別れてから9ヶ月ぶり。
そこまで久しぶりの感じもなく、すごく久しぶりな感じもある不思議な気持ち。
まず彼女が言った言葉は「遅くなってごめんねー」だった。1分。

そこから少し歩き、お粥を食べに行く。
台湾は食べ物は全部美味しいけど、飲み物も全部美味しい。あとやはりセンスがいい。台湾人は日本人がお洒落と言うが、台湾人の方が自然体でお洒落だ。日本人は一部が頑張ってお洒落していて、その他大多数はダサい。おばあちゃんから、おじさんまで。人から街から表情から。誰も何も特に頑張っていない。自然体。
あと大多数の日本人には興味がわかない。
台湾人には大体湧く。
もっと台湾人と知り合いたいな。

そこから彼女のバイクの後ろに乗り、彩虹眷村に向かう。
おじいちゃんが気まぐれで描いてそこが観光地になったようだ。いいな、こんなでかいとこに自由に描いてみたい。
そういう場所ないのかな。自由に部屋中に思いっきり描き殴ってみたい。

アイス食べたり、キャップ買ったり、写真撮ったりした。
再びバイクに乗り、劇場みたいなところへ。手を繋ぎ、小物屋見たり、変な演劇の映像を見たりして、屋上に行く。
まだまだ台湾は暑いが、広くて気持ちの良い空間が広がっていた。しばらくここで過ごす。
聞いたところ、彼女にはまだ恋人がいるようだ。別にそれはショックではなく、そもそも自分が彼女とどうなりたいかすら分かっていない。
そんな話を聞いた後なのに、何故か後ろから彼女を抱きしめてしまった。

彼女が明日早いらしく、時間ない中、ご飯を食べに行く。
ビールを飲み、キノコの唐揚げとパスタを食べる。このキノコの唐揚げが美味いのなんの。
なんでこれ日本にないんだろう。絶対流行るのに。
またパッとお会計を彼女が払ってしまい、バイクに乗って宿泊先まで送ってもらう。
もう少し一緒にいたかったけど、帰らなきゃということでお別れする。

彼女は日本にまた住みたいとは言っているが、今のところ行く予定はない。
次会えるのはいつだろうか。自分もしばらくは台湾に行かない気がする。

今回少し悔やまれるのが、前回とほぼ同じところに来てしまったこと。
台北→台南→高雄→台中
また来たいとは思うけど、目的が何だか分からなくなってきた。
明日、日本に帰る。

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2018年9月18日(火)6日目

昼12時35分桃園発の飛行機。
8時に起き、8時35分にバス停に着くが、空港行きのバスは8時半に出てしまい次が9時半発とのこと。
そこから2時間半かかるらしくそれだと計算的に間に合わないやめとけとおばちゃんに言われ、払い戻す。
急いで電車に飛び乗る。新烏日駅まで電車で行き、そこから新幹線で桃園。そこからさらにMRTで桃園国際空港へ。
11時過ぎに着。列ができていて結局ギリギリで搭乗。ぐっすり眠り成田着。最後にバタバタ。ふう。

明日からまた元の生活が始まる。
台湾もだいぶ見慣れてきた。今回そこまで刺激はなかった。
もし台湾で暮らしたとして、そこまで刺激的な生活ができるだろうか。
言葉も話せるようになり、知り合いも増え、環境も変わり、となれば今よりは確実に刺激はあるし、世界も広がる。
ただ、ここに暮らすことに本当に意味はあるだろうか。
結局飽きてしまい、また、日本に戻りたくなってしまうんじゃないか。

今、仕事で中国の話が出ている。1人住む人間が必要。中国は行ったことがない。
台湾より確実に環境は良くないし、特に興味もないし、人も台湾人の方が圧倒的に好きだ。
台湾ではなく中国。流れるままに流れるか。違う方向に向かうか。
どちらにしろこのままでいるより全ての行動はマシだ。
中国の話が出たとき、即決で行きたい旨を伝えた。

決断は少し先に延ばし、とりあえずここからは真剣に中国語を勉強してみようと思う。
文字は違うがどちらにせよ言葉は必要だ。

18時、日本に帰ってきた。
今回の結論としては、

・日本人はつまんない顔してるな
・中国語を真剣に勉強しよう
・失いかけている自信を取り戻す
・もっと一緒にいたかったなあ

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2018年9月21日(金)

中国の話がほぼなくなった。
さて、どうしよう。

2018年が終わってしまう。