中国とアメリカが戦争を始めた。
両国のトップは仲が悪い。
中国のチューさん。アメリカのアーメストロングさん。
昔二人はとても仲が良かった。
よく一緒に遊びに行き、お互いの精神論も真剣にぶつけ合った。
しかし、ある日突如二人の関係は音を立てて崩れた。
原因は、目まぐるしく変化した、経済的なアレと軍事的なアレと国際的なアレだった。
激しくなる軍事攻撃。
両国の半分がなくなった。
このままだと両国とも消滅してしまう。
アーメが受話器に手を伸ばす。
アーメ「久しぶりだな、私だ」
チュー「あらあら、どうなされたのですか?こんな最中に」
アーメ「このままだと、お互い大変なことになりそうだが、どうだね?」
チュー「そうですねえ、そろそろ引いてくれませんか?」
アーメ「いやあ、それはできないねえ。なんせ私はアメリカのトップだからな」
チュー「あら、そうですか。ではどういったご用件で」
アーメ「そろそろ決着をつけよう。ただ、人が死なない方法で」
チュー「そんな方法あるんですかねえ?」
アーメ「・・・そんなものありまくるじゃないか。スポーツだっていい、格闘技だっていい、芸術作品や、技術力だって勝負できる!」
チュー「うーん、では、くじ引きにしましょうか」
アーメ「くくくくじ引き~~??」
こうして二人は全世界で生中継される中、国同士の勝敗を決めるべく、くじ引きを始めた。
公平を期するために、くじ引きはインドのTOPが作成した。
元々「アメリカの勝ち」「中国の勝ち」の2枚だけという話で進んでいたが、それではあまりにもあっけない。そんなので国の勝敗が決まってたまるか。という意見が殺到し、まったく関係ない内容も入れようとなっていった。
真っ白の箱の中に入れられたのは、全部で10枚。
全世界の視聴率は、99,99%
全ての人間が注目する中、まずはアーメさんから引くことになった。
実はどちらが先に引くかはモメにモメた。
両国とも、先に引きたいと一歩も譲らなかった。
しかし、3日と8時間による話し合いにより、中国が後でアメリカが先に引くこととなった。
話し合いでも解決できたのだ。
時刻は、日本時間12時。
ステージに上がる、アーメ。
緊張の一瞬。
ゆっくりと深呼吸をし、右手を豪快に箱に入れ込む。
ガサガサガサガサガサ。
約5秒間、箱の中をまさぐり、手を止める。
どうやら1枚選んだようだ。
そして勢いよく、手を引き上げ、紙を開き、堂々と高く掲げる。
カメラがズームアップする。
全世界が目を疑った。
[アーメとチューがハグ]
ザワザワザワザワ
会場の空気の違和感を感じ取り、紙の内容を自分の目で確かめるアーメ。
「Hahahahahahahaha!」
笑った。
アーメ「Hey、チュー。ハグだとよ」
チュー「やれやれ、とんだ世界のお笑い者ですな」
アーメ「インドのやつ、やりやがったな」
チュー「こんな世界中の人間が見守る中、敵対する両国のトップがハグをしたら、
戦争どころじゃなくなりますねえ」
アーメ「いやーどうすっかなあー。でも引いちまったからなあー」
チュー「そうですねえ、仕方がないですかねえ」
どよめく空気の中、ゆっくりと近づいていく二人。
そして、全世界が注目する中、二人は少し恥ずかしそうに笑い、抱き合う。
1秒、2秒、3秒
そして、チューが口を近付ける。
チューが口を近付ける????
受け入れる、アーメ。
受け入れる、アーメ????
そのまま舌を絡ませる二人。
舌を絡ませる二人いいいい????
5秒、10秒、30秒
観客の一人が立ち上がり、涙を流しながら拍手をする。
そして、何人もの人が立ち上がり続く。
世界中のテレビの前の人々も続く。
世界中が、スタンディングオベーションだ。
座っている人間なんて一人もいない。
全員が涙している。
世界が今、一つに!
全人類待望のキス!!!!!!