DAY 3

 

真夏のTシャツ屋3DAYS、3日目。

8/11(土)「相模国分寺手づくりマーケット」

 

手作り限定のフリマかつ、なかなか広いところだったので、
今回、値段設定を1700円とした。
新たに描いた4枚を加えた16枚のTシャツと共に、 約2時間かけ、往復で4時間をかけ、
クソ暑い中、重い荷物を持って、朝早起きして、挑んだ。

最初の4時間は、地獄であった。

苦行であった。

毎回のことなので、そろそろ慣れるはずなのだが、未だに慣れてはくれない。

とにかく風が強かった。
何度も何度も倒れては直し、飛ばされては戻し、 汗をかいては拭き、
人が歩いてきては通り過ぎ、 隣のお店には人だかりができ、
たくさんの笑顔を横目で感じ、 孤独に耐え、下がってくる顔を必死に上げ、
4時間を過ごした。

結論から言うと、今回の売り上げは、3枚。

9枚、5枚、4枚、4枚ときての、3枚。
数字は嘘をつかない。
どうやら限界がきているようだ。

今回の3枚も、ちょっとした知り合いによる3枚。
つまり、道行く人々、自分と無関係の人間は、自分の作るものに興味がないということ。

しかし、僕はこう考えることにする。

道行く人々などにこのTシャツの魅力が分かってたまるか。

あなたがバカにしたような顔で店の前を通りすぎていくときに、
僕はあなたのTシャツを見てバカにしたような顔をしているのだ。
あなたたちはTシャツを着ていない。 完全にTシャツに着られている。
あなたのTシャツに書かれているその文字は何なのだ。
あなたは一体誰なのだ。
そんなあなたがたに、このTシャツの魅力が分かってたまるものか。
そんなあなたがたに、このTシャツを着られてたまるものか。

と、考えると、興味を持たれなくても、逆にプラスの気持ちになってくる。

 

Tシャツをたくさん描いて気付いたことがある。
何故今まで、誰かも知らない人の作ったTシャツを、
何の疑問もなく、 時には得意気な気持ちで、
僕は着ていたのだろうか。

本来、自分の着るものは、
自分で描いたり作ったりするのが正しいのではないだろうか。

 

4時間の苦行に耐えた後は、楽しかった。
友人がTシャツ屋を見て笑うために遊びにきてくれたり、
ちょっとした知り合いの方が、わざわざ買いに来てくれたり、
隣に出店していた姉妹が、何の遠慮もなくこのTシャツをバカにしたうえで爆笑してくれたり。

どんな反応であろうと、反応があるのはとても嬉しい。

自分でも、どんな反応をされるのが一番嬉しいのかよく分からないが、
きっと全てが正しいのだと思う。

爆笑するのも正しいし、バカにするのも正しいし、単純に好きと思うのも正しいし、
よく分かんないけど何か気になるというのも正しい。

人によって全く反応が違うから面白い。

とにかくどんな入口であろうと、興味を持ってもらわなければ意味がない。
人に興味を持ってもらえないと、このTシャツ屋は全く意味がないのだ。
こそこそやっていても無意味。
堂々と、大胆に、真剣に、
よく考えるとものすごく恥ずかしくてバカみたいなことをやっている。
その具合を、いろんな角度から、人にも、自分でも、楽しんでもらい楽しむためのもの。

言ってみたらこれは、かなり大人な遊びだ。

 

しかし、そろそろTシャツ屋も潮時だ。

フリマでのTシャツ屋は、一旦これで、ひと区切りにしよう。

十二分に楽しめた。

 

ありがとう、フリーマーケット。

 

また、会おう!