「あっち向いてほい」

じゃんけん、ぽん!

あっち向いて、ほい!

 

じゃんけん、ぽん!

あっち向いて、ほい!

 

じゃんけん、ぽん!

あっち向いて、ほい!

 

じゃんけん、ぽん!

あっち向いて、ほい!

 

じゃんけん、ぽん!

あっち向いて、ほい!

 

じゃんけん、ぽん!

あっち向いて、ほい!

 

よし、勝った。

 

が、首が5本折れた。

 

 

もう俺はあっちを向けない。

 

 

 

「あぐら」

あぐらをかきながら、頭をかいている。

頭をかいていたら、血が流れている。

血は僕の体を流れ、床に垂れている。

床を血が流れている。

僕は変わらずあぐらをかいている。

僕は動じないでいる。

君は泣いている。

 

僕はあぐらをかくのをやめた。

君が笑った。

あぐらのおかげだ。

 

「愛している」

僕は君のことを愛しているかもしれません。

君は僕のことを愛していないかもしれません。

彼はあなたのことを愛しているかもしれません。

彼女は僕のことを愛しているかもしれません。

あのおばさんはあのおじさんのことを愛しているかもしれません。

でも、どちらでもいいとも思っています。

ただ、もしあのおじさんとおばさんが喧嘩をしだしたら、
僕は止めるかもしれません。

僕はおばさんを愛しています。

 

愛しているよ。

おばさん。

 

おばさんが、僕を見てこう言った。

 

私もよ。

 

おじさん。

 

 

「あみだくじ」

どれにしよう。

うーん、、じゃあ3番!

どきどき。

下にいって、右、右、左、、

お、また左、

で、右、左、右、、右、、

・・・ハズレ。

 

くそ、、もう1回・・・

「待ちなさい」

へ・・・?

「もう1回なんて、あみだくじにはないんだよ」

誰?おじさん。

「人生とあみだくじには、もう1回はないんだ。たった1度きりなんだよ」

僕はおじさんを殴り、あみだくじをやり直した。

またハズレだ。

 

しかしあみだくじをやり直すという罪を犯してしまったため、死刑になった。

今度は、人生をやり直した。

二度目の人生は最高だった。

おじさんはうそつきだ。

この世の全てのおじさんはうそつきだ!

 

僕は歳を重ね、おじさんになった。

変な小僧があみだくじをやり直そうとしている。

「おい、小僧。人生とあみだくじにもう1回はないんだ。たった1度きりなんだよ」

小僧は私を殴った。

小僧は小さい頃の私だった。

頭がこんがらがってきた。

 

人生はあみだくじのようだ。

 

 

「アクエリアス」

かんかん照りの日差しの中、みんなでテニスをしている。

ふ~、そろそろ休憩にしよっか。
いっぱいいっぱい汗をかいた。

僕はグビグビと水を飲んだ。

ぷはー、うめーーー。

ふと横を見ると、橋本が缶のアクエリアスをグビグビと飲んでいる。

ぷはーーーー。

橋本がすごくうまそうな表情をしている。
僕は思わず橋本をじっと見てしまっていた。

橋本がぞれに気づいた。

が、橋本は即座に気づかないふりをし、
少し向こうを向いて、もう一口、アクエリアスを飲んだ。

今度は、ぷはーをしなかった。

僕はどうしてもたまらなくなってしまい、橋本に近づいていった。

「なあ、俺の水とそれ、交換しないか」

ダメ元だった。
しかし意外な返事が返ってきた。

「ああ、いいよ。うめえぞ」

僕は水をすぐに差し出し、アクエリアスを受け取り、すぐに口に運んだ。
違う。レベルが違う。

ふと横を見ると、野口が僕をじっと見ているのに気がついてしまった。

ふう。

僕は野口の元に近づいていき、こう言った。

「交換するか?このアクエリアスと」

野口はバッとアクエリアスを奪い、こう言った。

「うるせえ。人間どもが」

 

野口は、アクエリアス人だったのだ。

 

僕は逃げた。

すると橋本が両手を広げて待ち構えていた。

 

なんと、橋本もアクエリアス人だったのだ。

 

僕は観念し、アクエリアス人となった。

 

 

現在、人口の7割は、アクエリアス人だ。

 

残り3割のポカリ人と、今日も抗争を重ねている。

 

 

今日、妹が死んだ。

 

 

「ありがとう」

 

ありがとう

まだ見ぬあなたへ

たくさん見せてくれてありがとう

まだ知らぬあなたへ

たくさん教えてくれてありがとう

まだ匂わぬあなたへ

たくさん匂わせてくれてありがとう

まだ触れられぬあなたへ

たくさん触らせてくれてありがとう

まだ聞こえぬあなたへ

たくさん聞かせてくれてありがとう

まだ感じぬあなたへ

たくさん感じさせてくれてありがとう

まだ死なぬあなたへ

たくさん生きてくれてありがとう

まだ現れぬあなたへ

たくさん粘ってくれてありがとう

もう現れてしまったあなたへ

はやいよ

 

 

「雨」

 

ザー

雨・・・だね。

そう・・・だね。

傘・・・持ってる?

傘・・・持ってない。

私のこと・・・好き?

好き・・・だよ。

どのくらい・・・好き。

世界一・・・好きだよ。

じゃあ世界二は・・・誰?

世界二は・・・元カノだよ。

世界一と世界二の差は・・・どのくらい?

この雨の・・・数ぐらい。

1、2、3・・・数え切れないね。

数え切れないくらい差があるって・・・ことだよ。

私・・・嬉しい。

そっか、そりゃあ・・・よかった。

お腹・・・空いたね。

そばでも食いに・・・行こっか。

そ・・・ば?

そ・・・ば。

 

「アレックス」

なあ、アレックス。
どうだい?日本は。

アレ「イマイチ、ヨクワカラン。」

何がだい?何がよく分からないんだい?

アレ「ロウジンとロウニンのクベツがツカナイダヨ。」

はっはっはっは(笑)
アレックス、簡単だよそれは。
ロウジンは、ジジイとババアのことで、
ロウニンは、メガネとパンツインのことだよ。
ちなみに、ロウニンギョウっていうのもあるけど、それは覚えなくても生きていけるから大丈夫。

アレ「ロウニンギョウ・・・?」

あ、だから、ロウニンギョウは覚えても使う機会ないから、覚えなくていいんだよ。

アレ「ロウニンギョウ・・・!?」

おや?気に入っちゃったのかい?

アレ「イエース!」

うーん、仕方ないなあ…(笑)
ロウニンギョウっていうのはね、…人間の果ての姿だよ。

アレ「オ~、ナルホド…! ツマリ、イマカラオマエガナルヤツダナ!」

こうして私は、蝋人形になった。

蝋人形作家アレックスの、処女作である。

 

「あいつは誰だ」

なあ。
あの物陰から見てる、あいつは誰だ。
何でこっちを見ている。
何で、あんな顔でこっちを見ている。
何で、あんな顔をする必要があるんだ。
あいつは、俺らがあいつがこっちを見ていることに気付いていることに気付いているのだろうか。
いや、気付いていたら、あんな顔はできるはずがない。
あれは、それほどの顔だ。
ん?
もしかしたら、元からあんな顔なのか?
それだったら、俺らは謝りにいかなければならない。

やっぱりどう考えてもこっちを見ている。
あの顔で。
やはり、あの顔が元の顔なんだと思う。
俺は最低だ。
なあ、謝りにいこう。
な?
…何で断る。
お前も、どう考えてもバカにしてただろ。あいつのあんな顔を。
おい。何故、無視する。
おい。何で、お前まであんな顔をするんだ。
何なんだ、その顔は。
やめろ。やめてくれ。
そんな顔をするのは、やめてくれ。

ん?
もしかして、流行っているのか。
その顔は、流行っているのか?

その顔は…
流行っていた!!!

 

「明日」

我々は、今を生きている。
明日のことなど誰も知らない。
ということは、当然、明後日のことも知らない。
知ってるのは、今だけ。
明日を知りたい。
どうすればいい。
明日の俺は何をしているんだ。
知りたい。
知りたいが知れない。
もどかしい。
明日が知りたい。今を捨ててもいいから明日が知りたい。
本当に今を捨ててもいいものだろうか。
僕は、隣の人に相談した。

「本当に今を捨ててもいいのだろうか?」

彼は言った。

「何のことですか?」

疑問に疑問で返された。
人間は冷たい。
お前たちに明日はない。