「危ない」

人間はみな危ない
外もすべて危ない
街も山も川も海も畑も湖も高速道路もバッティングセンターも
危ない

でも キミが一番危ない
キミのあのときの顔が一番危ない

でも その顔を見たときの僕の顔は
もっと危ないのかもしれない

じゃあ二人で危なくなろうか

今日もまた

 

あのレストランで

 

 

5枚

 

激動の第二試合目が終わった。

葛西の滝野公園で行われた、フリーマーケット。

 

結果は5枚。

大満足だ。

今回、僕は0枚というのも覚悟していた。
普通に考えたら少ないかもしれないが、 僕にとっては、とてもとても大きな5枚。

 

しかし始め、 僕の心は、またもや折れかけていたのだ。

「売れない」
「客層が上すぎる」
「地域感どっさり」
「周りのお店が安すぎる」
「手作りがほぼいない」
「わざわざ2時間かけて来て、自分は何をやっているのだろうか」

そんな宛てのない言葉たちが、ど頭の中をペロペロと駆け巡る。

 

そのペロペロを、とある親子が止めてくれた。

なんとその親子は、
このブログを見て、わざわざ遠くからやって来てくれたのだ。

なんということだ。

何故だ。

あなたたちに、一体何が起きているのだ。

貴重な日曜日を、何てことに使っているのだ。

大丈夫か?

大丈夫なのか?

そして彼女たちは、3枚ものTシャツをサラリと買い上げた。

 

本当にいいのだろうか。

僕は何か、この人たちを騙してはいないだろうか。

大丈夫か?

大丈夫なのか?

もう、これだけでよかった。
とても喜んでもらえていたように、僕には見えた。
これだけでもう、心が満たされた。
後はみんな、好き勝手にやってくれ…!
さあ、やってくれ!さあ…!!

 

とそこに、心の友、エイジくんがやって来た。

個人的に遊んだことは一度もなかった彼が、
突然、個人的に、一人で姿を現した。

今までそれほど多く会った訳ではない。
それほど多くの言葉を交わした訳ではない。

でもきっと僕らは、心と心で会話をしていたんだ。

 

いや、していない。

でも、彼は来てくれた。
心の会話をしに来てくれた。
そして、心のTシャツも買ってくれた。

そんなエイジくん。

 

さらにその後、もう1枚、Tシャツを買ってくれた方がいた。
僕の母親くらいのご年齢だろうか。
うちわを配っていたので、主催側の方だろうか。
嬉しさで詳しく聞き忘れてしまったのだが、
知り合いの方へのプレゼントとして買って頂けた。

T-14改「異雨ニモマケズ」

プレゼントされた方は、
このTシャツを見た瞬間、どういった表情をするのだろうか。

とても気になる。

きっと、変な顔をしていると思う。

 

でもそれでいい。

僕は、「お!」という反応より、 「え?」という反応が好きだ。

一瞬、理解に戸惑う。

何だこれは。
どういうことなのだ?
意図は何だ?
もしかして、これはこういうことなのか?
いや違う。もしかしたらこうかもしれない。
どうなのだろう。
分からない…
分からない…
何だこれは…!!

こう、人々に感じてもらいたい。

僕の描くものに、意味はない。
稀に意味はあっても、ほんの入りの一瞬だけ。

あとは無意味。

無意味という名の、意味。

 

人間は頭がいいので、意味を勝手に考えてくれる。
無意味なものに、意味をつけてくれる。

僕は、どっちでもいい。

無意味なまま受け取ってくれれば、それも嬉しいし、
意味を付けてくれても、それも嬉しい。

 

この世には、意味のあるものが溢れていて、
僕は、その意味を解読するのがあまり得意ではない。

そして、意味を解読できるほど頭がよくもない。

 

意味の領域で戦っていくには、敵が強大すぎるし、多すぎる。

僕はしばらく、無意味の領域で戦い、生きる。

敵が続々と侵入してくる前に。

 

もっと、もっと。

 

意味には、答えがあるけど、
無意味には、答えがない。

いくらでも広がっていく。

無意味は無限だ。

 

無意味は自由だ。

 

 

自由は素晴らしい。

 

 

Tシャツ屋 vol.2

 

明日7月1日(日)、
葛西駅徒歩5分の滝野公園で行われるフリーマーケットに、参加する。

また、手描きのTシャツ屋だ。
今の僕にとって、唯一、お金の増える可能性のあるものが、このTシャツ屋。

今日は、前回売れなかった20枚に、いろいろと描き足したりした。

 


T-1ura改「第一作」


T-2改「ピロピロ」


T-11改「下の方で何かが起きている」


T-14改「異雨ニモマケズ」

 

何としても売る。

今回は、葛西ということで、片道2時間かかる。
大荷物を持って、往復4時間。
交通費が1600円、参加費が800円で、合計2400円。

最低2枚売れなければ、プラスにならない。

しかし、今回はなかなかに厳しそうだ。

前回は初めてやるということで、面白がって知り合いも来てくれたが、
今回はそうもいかない。 場所も場所だ。

しかし、これでこそ戦いがいがある。

これはただのフリマではない。 戦争だ。

生活がかかっている。

フリマにこれほど生活をかけている人など、他にいないだろう。

気軽に参加して、気軽に買いにくる。それがフリマだ。

しかしこれは戦争だ。

必ず勝たねばならない。

しかも前回は、全ての参加者が手作りのものを販売していたが、 今回は違う。
恐らく、家の不用品がメインだ。
つまり本物の売り物と戦わなければならない。
さらに、相当安いだろう。
服なんて500円やそこらでバンバン売っているような気がする。

そんな相手たちと、僕はどう戦えばいいのだろうか。

 

□作戦・1
通りかかった人が気軽に全体を見られるように、
Tシャツを下にたたんで置かず、ハンガーにかける。
作品っぽさは消えてしまうが、仕方ない。

□作戦・2
前回2000円で買ってくれた方には申し訳ないが、
今回は1500円で販売しようと思う。
やはり、前回の人々の素通り具合を見ると、
2000円のハードルは高かったように思われる。

□作戦・3
心を折らない。

□作戦・4
あんまり汚い格好をしていかない。

□作戦・5
とびきりの笑顔

 

以上が、今回の作戦だ。

 

あとは、天候が晴れることを祈るのみ。

 

大丈夫。

人は優しい。

 

第二試合、間もなく開戦。

 

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【平成24年度 第5回開催情報】

日程:7/1(日)  雨天振替日:7/8(日)

開催時間 10:00~15:00

場所:滝野公園(中葛西3-22 葛西区民館前)

最寄駅「葛西駅」徒歩5分 /都営新宿線船堀駅バス10分

出店受付数:100店

http://recycle-asobo.org/

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T-30「アルファデッド」

T-30ura「アルファデッド」

 

 

優しい

 

最近、人がすごく優しい。

 

今までの知り合いも、こっちに来てから知り合った人も。

 

今まで、こんなに人が優しいと感じたことがなかった。

何故だろう。

こちとら存分に身勝手に生きようとしているのに、 人は皆、優しくしてくれる。

無償に優しい。

優しくない人がいない。

 

何なのだ。

そんなに無償でいいのか、あなたたちは。

 

何だ。

おい人間、

すごいな。

 

「無償」ほど、優しい言葉はない。

「優しさ」ほど、無償な言葉はない。

 

「無償に優しい」ほど、無償に優しい言葉はない。

 

 

映像

 

今日は、畑山さんが家に来てくれた。

 

畑山さんは、Tシャツ屋をやったときの手作り市で知り合った女性の方。
映像や写真や物作り、音楽までやっていて、とても多才な方。
しかし、少し変わった方。
自分の寂しさや苦しさ悲しさを、 そういった作品にぶつけて
現実から逃げているという方。

彼女はもう、作品には逃げないらしい。
全く無関係の仕事をして、逃げるらしい。
果たして逃げ切れるのだろうか。

そんな彼女が、映像を撮ってくれた。

彼女の最後になるかもしれないという映像。

 

どうやら彼女は勘違いをしていたようだ。

僕は、画描きではない。

僕が画を描き始めたのは、ほんの2ヵ月前。
彼女は、画描きが画を描くところを撮りたかったようだ。

いや違った。 僕は画描きだった。

2ヵ月前から、画描きであって、漫画家であって、Tシャツ屋であって、デザイナーであって、 詩人であって、エッセイストであって、作家であって、全てだ。

 

そんな画描きが画を描くところを、彼女が撮ってくれた。

人に見られながら描くことなどないのに、
人に見られつつ撮られつつ、画を描いた。

 

彼女が挙げたテーマは、「山に来た自分」。

 

『街をはずれた鳥人間』

 

僕は、鳥にしがみついていた。

 

僕には、顔がなかった。

代わりに、
鳥の頭から何かが噴き出ていたように、
僕の首からも、何かが噴き出していた。

 

僕は、6本の輪っかに縛られていた。

鳥は、都会を口から吐き出していた。

 

そして僕は、

 

山にいなかった。

 

 

霞町ファンク

 

 

その音楽に対して、自分が本当に「好き」と感じるときは、一瞬で分かる。

 

今まで、3回あった。

その3アーティストの作る楽曲に関しては、一つも疑問を持てないし、
全てを素晴らしいと思えてしまう。

 

そして最近、4回目があった。

 

彼らの音楽に出会ったのは、4・5ヵ月前。
YOU TUBEでたまたまだった。

4・5ヵ月前まで、その名前を観たことも聴いたこともなかった。
何故、こんな素敵な音楽が、一度も目にも耳にも触れなかったのだろう。
そしてきっと、多くの人の目にも耳にも触れていないまま、
彼らは活動を休止してしまっている。

 

そして、さらに驚くべきことに、彼らのCDは、店に置かれていない。

唯一、購入できるのが、現在、Amazonのみなのだ。
しかも、そのAmazonでも、「在庫切れ」の状態。

こんなに素晴らしい音楽が、もはや、誰のもとにも届かない。

 

そして、僕のもとにも。

 

どうしても彼らのアルバムを聴きたかった僕は、
直接、彼らのHPからメールを送り、 ご本人から、CDを送って頂き、購入した。

 

やはり、間違っていなかった。

確実な4回目だった。

 

こんなにアルバムとして素晴らしいと思えるアルバムは、なかなかない。

全ての楽曲が、体中から染み込んできて、 記憶を絡め心に到達し、
さらに中へと潜り込んできた挙句、体中に染みわたっていく。

 

最近僕は、このアルバムしか聴いていない。

 

もっと多くの人のもとへ。

 

 

霞町ファンク。

 

 

 

 

 

 

ブルースハープ

昨日は、「ヨースケ@HOME」のワンマンライブを観に、渋谷に行ってきた。

ヨースケくんと出会ったのは5年前、2007年の夏。

まだデビュー前だった彼が沖縄まで自転車で行くのを追う、
という、番組の企画だった。
( http://www.tfm.co.jp/lock/yosukeblog/road.html )

 

彼は、約一ヵ月かけて、本当に沖縄まで行ってしまった。
各所で路上ライブをしながら。

それを、みっちり追いかけるというのが、僕の任された仕事。
つまり、約一ヵ月間、寝食を共に過ごしたのだ。

彼は、本当に凄まじい。

人間、誰しもが「陰」と「陽」の部分を持ち合わせているが、
彼の場合は、完全に「陽」のみ。
悩んだり、落ち込んだりしてるように見えても、根っこはずっと「陽」。
確か、「ヨースケ」の「ヨー」も、「陽」だった気がする。
もう、「陽」が剥き出しになっている状態。

昨日のライブは、まさにそれだった。
全て、「陽」。

彼も、
会場も、
バンドメンバーも、
空気も、
音も、

全て。

 

彼は基本、弾き語りで、バンド形式でのワンマンは、これが初。
昨日は、ヨースケ@HOMEのワンマンだが、
ヨースケ@HOMEのワンマンではなかった。

今、僕は、一人でいろいろと生み出そうともがいているが、
誰かと一緒に生み出すことの素敵さを知った。
それほど楽しそうな顔で、彼はみんなと演奏していた。
それほど楽しそうな顔で、みんなも彼と演奏していた。

何だか観ていて羨ましくなった。
本当に信頼している人と共に、生み出している。
でも、ものすごいアホな顔もいっぱいしていた。

曲中に彼は、おもむろにブルースハープを吹く。
そのときの顔はもう、断トツでアホな顔をしている。
でもその瞬間が、断トツに素敵でカッコいい。
そして、気持ちがよさそう過ぎる。

僕も吹いてみたい。
吹き散らかしてみたい。
音を奏でてみたい。
奏で狂わしてみたい。

 

ということで、今日僕は、ブルースハープを買いに行った。

まずは練習用ということで、500円の安物ハープ。

 

名前を付けた。

 

「緑」。

 

瀧澤 緑。

 

 

 

ヨーちゃん、今度、教えてね。

 

壁を

 

今日は、画を描いた。

 

『民の息吹』

 

『闇のストレート』

 

部屋の壁を、画だらけにしようと思い立ったのだ。

しかし想像してみると、気持ち悪い。
こんな画が、壁じゅうに並ぶのだ。

常に、自分の目線側の壁に。

 

威圧感がすごそうだ。
時に苛立ちそうだ。

でもいい。
のほほんといい空気の中、のんびりと生きている場合ではない。
苛立てばいい。
威圧されればいい。
気持ち悪くなればいい。

もっと、もっと。

どうにかなればいい。

 

危なかった。
風邪も治り、何となく心地よく生きていた。

攻めよう。
自分を。

 

投げよう。
闇のストレートを。

 

 

撒き散らせよう。
民の息吹を。

 

 

うちわ

 

最近は、うちわを描いている。

とある方から「描いてみない?」と言われ。

 

『下世界to上世界』omote

『下世界to上世界』ura

 

『緑世界の支配者たるゆえ』omote

『緑世界の支配者たるゆえ』ura

 

このまちは、とても変なまちだ。

ものを作っている人が、異常に多い。
リアルに5人に1人ぐらいは、何かしらの作家であるんじゃないかと感じてしまうほど。
そんなまち、日本に他にあるだろうか。

最寄りである藤野駅の周りには、7・8軒のお店がある。
それ以外は、ほぼ、山と川と湖と林と畑と家。
その7・8軒の中の1軒に、「シーゲル堂」というお店がある。
ここは、このまち周辺に住む作家達の作品のみが販売されているお店。
言うなら、「作品屋さん」だ。
そんな店、日本に他にあるだろうか。

きっと探せばあるだろう。

でもきっと、かなり少ない。

 

そんな、きっとかなり少ないお店「シーゲル堂」では、毎月、企画展が行われている。
今月は、「うちわ展」。

そこに、僕のうちわも置かせてもらったのだ。

「最近、引っ越してきて、いろいろ一人で書いたり描いたり作ったりしてるんでげす」 という話をしたら、お店の方が、「描いてみない?」と言ってくれたのだ。

 

1本1000円。

このうちわの売り上げは、全て義援金になるそう。

Tシャツ屋さんに続き、 今度は、お店に作品を置いてもらえた。

 

徐々に、徐々に。

 

 

他のものと比べると、一つだけ子供が描いたようだ。

 

だが実際は、大人が描いている。

 

そう。

 

僕は大人なのだ。

 

大人のうちわ、発売中。