今、曙は何をしてるのだろう
当時の曙は、本当に恐かった
本当に強かった
全て勝負は一瞬だった
相手が全て子供のようだった
僕は曙のようになりたかった
いや、僕は曙のようにだけはなりたくなかった
曙の目は、人殺しの目だ
でも曙は、人を殺さない
曙は人を転がす
まるで肉団子のように
曙は、人転がしだ
曙は今、人に転がされてはいないだろうか
肉団子になってはいないだろうか
曙が心配だ
僕は、曙が心配だ
今、曙は何をしてるのだろう
当時の曙は、本当に恐かった
本当に強かった
全て勝負は一瞬だった
相手が全て子供のようだった
僕は曙のようになりたかった
いや、僕は曙のようにだけはなりたくなかった
曙の目は、人殺しの目だ
でも曙は、人を殺さない
曙は人を転がす
まるで肉団子のように
曙は、人転がしだ
曙は今、人に転がされてはいないだろうか
肉団子になってはいないだろうか
曙が心配だ
僕は、曙が心配だ
兄は偉大だ
僕の兄は、僕に全てを教えてくれた
勉強、スポーツ、恋愛、ケンカ、受験、進路、夢、
遊び、性、おもちゃ、ファッション、音楽、人生…
兄は僕の全てだった
僕に兄はいない
秋が来たら
僕はもう、この世にいないかもしれない
秋がこわい
でも秋が来たら
僕はこの世にいるかもしれない
秋が楽しみだ
頭の中を覗いてみた
たくさんの害虫がいた
僕はその害虫を焼いて食べたみた
害虫は再び僕の頭の中に住み着いた
この繰り返し
害虫を捨てたまま拾わなければいいのに
近くに捨てても、結局は拾ってしまう
その繰り返し
僕は害虫を置き去りにして、街を出た
害虫は頭の中からいなくなった
でも
本物の害虫がいた
僕は君のへそが見れない
僕は君の胸が見えない
僕は君の脇が見えない
僕は君の内ももが見えない
僕は君の尻が見えない
僕は君の大切なところが見えない
僕は君の足の裏が見たい
僕は君の足の裏が見たい
僕は君の足の裏が見たい
雨降れば、僕は固まる
雨降らなければ、決心が固まる
雨降りそうならば、期待が固まる
大雨ならば、君も固まる
雨は、僕と君と世界と顔と心と希望と地球と自由を
固める
止まない雨はないが
降らない雨もない
雨の意志は固い
外と中の世界を区切る、この世で最も薄い扉
昼夜で逆転する光と闇
そうこれは、僕と君とを阻む境界線
風を通し、光を通し、音をも通すが
君のことは決して通さない
君は穴の間を通れるほど小さな存在ではないし
君には扉を開ける力もない
でも
いつも見てるよ
君のことを
宛てもなく音をたてて飛んでいる
君のことを
でも何で今、君は
こちらの世界にいるんだい?
そうか
この扉は、想いも通すのだね
ねえそれは、どんな想いなんだい?
僕は君のことが分からない
雨宿りをしていたら
ふと君が現れた
僕は君のことを知らないし
君も僕のことを知らない
そんな二人が手を繋ぎ
雨の中に跳び出した
どこまでもいける
どこまでもいける
二人は突然、立ち止まり
気付けば雨も止んでいた
いつしか二人の手は離れ
トボトボ道を引き返し
二人は再び屋根の下
荷物を手に取り歩き出した二人は
また他人になった
うまい
シャキシャキだし
味も濃すぎず薄すぎず
瑞々しくて
色も素敵
丸かじりもいいし
一口サイズに切ってもいい
皮のままだって食べられちゃう
そんな君の顔だ
シャワーを浴びながら
罵声を浴びている
雨を浴びながら
罵声を浴びている
夏の日差しを浴びて
とても気持ちいい顔をしていても
罵声を浴びている
そんな僕が
今日、初めて罵声を浴びせた
人間は涙を流して泣いた
僕は涙は浴びなかった