人生第三部

 

9月13日。

ようやく引っ越せた。

安定のないものが引っ越しをすることが、こんなにも大変だとは思わなかった。

候補だった代々木八幡の物件は他者にとられ、
代官山の物件はよくよく調べると女性限定というオチであり、
その後もいろいろ見たがピンとこず、もう一生山かと思いかけたとき、
念のため少し家賃を上げて探してみたところ、渋谷で見つかった。

家賃が高い分、初期費用が割と安くすむ。
しかしこの家賃を払い続けられるのだろうか。
ガッツガツに働いていたラジオ時代より高い家賃。

しかし場所が思いっきり渋谷というのにどうにも惹かれる気持ちが抑えきれず、
内見時も割としっくりきてしまい、ここに決めた。

ギリギリまで働いたが結局足りず、親に借金もした。
自分の力だけで引っ越せないことが悔しいが、そんなことも言ってられなかった。
このまま山に居続けても何もない。早く次にいかねばならない。

 

この一年半、本当にたくさんのことを考えた。

人生のこと。自分が何者なのかということ。生きるということ。死ぬということ。
社会について。システム。ルール。常識。他人。金。人と人。仕事。都会。田舎。
人間。動物。虫。食事。遊び。楽しさ。好きなもの。嫌いなもの。
必要なもの。要らないもの。全て。

いろんなものに、必死に自分なりの答えを出した。

そして今、その全てをリセットしようと思う。

 

過去の自分には縛られない。考えなんてあっという間に変わることも分かった。
考えに考えた挙げ句、それを一気にぶち壊す。

それがもう、たまらない。

何か物語を作るときも、
せっかく積み上げてきたものを最後に台無しにしてしまうような、
そういったものに物凄く興奮をおぼえる。

 

たくさんぶち壊して、たくさん積み上げて、たくさん0から始めたい。
人生で、あと何回ぶち壊せるか。
これでひとまず、2回目のぶち壊し。

ただ、これはただの0ではない。新0。
進化して、深化して、新化した、0。

 

欲望渦巻くこの渋谷という都会のど真ん中で、どう立ち向かっていくか。
欲望、都会、社会、金、システム、仕事、
遊び、エンターテイメント、POP。
今まで逃げていたものにぶつかっていくのだ。

戦うこと、作ることは絶対にやめない。
そして、より生きる。
今まで以上に、何でもあり。

もう逃げない。

ここからは、第三の人生。

 

人生第一部、社会激動編。

 

人生第二部、社会離脱編。

 

そして、本日より人生第三部、

 

 

社会復帰編。

 

 

 

 

スタート。

 

 

パラダイス

 

ようやく魂が戻ってきた。

あの日、魂が一度、0になった。
8/24(土)、渋谷Roots。
太郎さんとライブペイント。

何を描くか。

 

描く道具や色、中身など、具体的なことは決めなかった。
決めたのはテーマが「戦い」ということと、
お互いが紙の両端から描いていくということのみ。

「戦い」というテーマは、前に何を吐き出そうか話したときに、
お互いに共通してあったもの。

自分との戦い。
社会との戦い。
都会との戦い。
人生との戦い。
太郎との戦い。
画との戦い。
常識との戦い。
他人との戦い。
時間との戦い。
ルールとの戦い。
システムとの戦い。
敵との戦い。
日本との戦い。
世界との戦い。
宇宙との戦い。
戦いとの戦い。
いろんな戦いがあるが、気持ちがグルグルしている今、
当日になるまで自分が何との戦いを吐き出すのか分からなかった。

迎えた当日、
僕はバイトの人と飲みにいってしまい、割とご機嫌になってしまっていた。

果たして、これで戦えるのか。

 

0時半頃、ライブペイント、スタート。

画材は、持ちうる全て。
割とふわふわした気持ちで描き始める。

太郎さんが上から、自分が下から攻めてゆくことになった。
戦闘体勢に入らぬままどうにか戦う気持ちを沸き立たせようとするが、
なかなかスイッチが入らない。

しばらくもがきながら描いていると、
上から物凄い勢いで「戦い」が迫ってきていることに気付く。

 

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自然とスイッチが入る。

 

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そこからはパラダイス。

二人は筆を捨て、素手で描き始める。
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流れる音楽も気持ちを高め、踊り描き、叩き描き、
両手にクレヨンを持ち叩き割り描き、目をつぶり感覚で描き殴り、

気付くと二人の画は真ん中でぶつかり合い、完成していた。
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わずか2時間。
描き終わった後の30分、完全に魂が喪失していた。しかしまだ2時間ある。
紙もある。

二人は、二枚目を貼り出す。

次は少し「POP」なものを描くことにする。

「POP」は最近の自分のテーマでもある。

魂が抜けた中、「描いていい?」と言って、
何人かの友人たちが描き始める。
それにプラスしていく形でPOPに描き始める。
再び太郎氏が上から、自分が下から。

 

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1時間後、太郎氏が眠りにつく。

残り、1時間。
画は空白だらけ。

焦る。

無理矢理、スイッチを入れる。

が、POPのスイッチがどこにあるのかよく分からず、
とにかく「完成させなければ」という気持ちで描く。
今思えば、この気持ちこそが「POP」。

ということで、
POPじゃないスイッチも入れながら、無理矢理POPな画を完成。

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二枚の画にタイトルは付けていないが、
テーマでいうと、「戦い」と「POP」。
あわせて、「パラダイス」といった感じである。

 

皆の反応は、「え…」という感じのものであったが、
二人の顔だけはやけに満たされていた。
「戦い」を描いているときのあの感覚は、滅多に味わえない。
魂を生々しく吐き出しているあの感じ。
もっとあの感覚を味わいたい。
二週間に一度、あの感覚を味わえたら、
それはきっといい人生だ。

 

でもそれだけの感覚も、数日経った今、
既にぼんやりしてきてしまっている。
画としては残せたが、あの感覚を残せないのがすごく惜しい。
次は映像を撮っておこう。

 

記憶を頭の中で録画できたら、どんなに素晴らしいことか。
生きているうちは無理かな。
多分、2・300年後。
いいな、2・300年後の人間たち。

没頭し、あまり後ろを見なかったので、
皆が見ていたのか、もしくは誰も見ていなかったのかは分からない。
でも画を描いているあの二人の空間は、間違いなくパラダイスであった。

 

ユニット名を「パラダイス」にしないかと、
太郎さんに提案してみよう。

終わり、二人で朝食を食べる。
魂の抜け切った二人の間に、びっくりするほど会話はなかった。

 

そこから、10回ほど電車で寝過ごし、
5・6時間かけて、家に帰る。

 

また描きたい。

 

画以外でも、あの感覚を味わえないかな。

 

味わいたい。
味わおう。

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4日連続渋谷

 

5日連続渋谷から、1日挟んで、4日連続渋谷。

 

8/21(水)
渋谷でバイト。
みんな記憶力がすごくある。
自分が時間をかけて覚えたことも、他人は簡単に覚えてしまう。
現代人の記憶力は衰えてきていると思っていたが、
衰えているのは自分だけだったのかもしれない。
こうして書いておかないと、すぐに日々のことも忘れてしまう。
この日のことも、4日経っただけで既にあまり覚えていない。

 

8/22(木)
渋谷で家探し。
内見したが、あまりピンとこず。

夜、ベッドに入ると、足がモゾモゾしたので見てみたら、
大きめのムカデが足を這っていた。
慌ててムカデを払い電気をつけるが見失う。
お腹がモゾモゾしたので、もしやと思いTシャツをめくると、
すごい勢いでムカデがお腹を這い上がってきていた。

何年ぶりだろう。
下手したら10年以上、いや人生で初めてかもしれない。
僕は、心の底から叫んだ。

人は本当に恐ろしい体験をしたとき、
すぐに叫ぶのではなく、まず行動して、そして叫ぶということを知った。
僕はお腹のムカデを認識したとき、まず手で払い除け、
その後、恐怖を吐き出すように叫んでいた。

でもこれは、ムカデなりの後押しなんだと思う。
グダグダしてないで、早く都会に引っ越せと。
お前はもうここにいるなと。
体を張って教えてくれた。

ありがとう。

 

8/23(金)
渋谷でバイトの前に、
ムカデの後押しを受け、家を申し込みにいく。
しかし、第一候補だった場所が、
もしかしたら既に埋まってしまったかもという話を聞く。
この日、確認は取れず。

結構、意志を固めていただけに、なかなかのショック。
また一から探し直しか、もしくは代官山に決めてしまうか。
もたもたしていたら、こっちも埋まってしまいそうだ。

 

8/24(土)
渋谷でバイト。
その後、時間が少しあったので、バイト先の人と軽く飲みにいく。
お店で人と飲むという行為は、すごく久しぶり。
接する度に、話を聞く度に、この会社はいい会社なんだと感じる。
やはり本当にいいものというのは、チームの仲が良くなければ、きっと生まれない。
いがみ合っていたり、信頼関係のないチームからは、決して生まれない。

このバイト先には、元SOL!リスナーだった人が何人かいて、
飲みに行った2人のうちの1人も、元リスナー。
しかも、結構番組のイベントとかも遊びにきてくれていて、
何度か会ったこともあった。
そんな人と同じ場所で働き、一緒に飲みにいくという、不思議な感覚。
だけど、その訳分かんない感じがすごく面白い。
何でもあり。

その後、渋谷Rootsにて、ライブペイント。

これは、また別で書こう。

 

 

5日連続渋谷

にゆく。

 

8/15
渋谷にてバイト。

8/16
バイトの原宿店舗のにバイト先の人と遊びにゆく。
やはり楽しい。
よくできている。
ザッツエンターテイメン。
アンケートの年齢に「30」と書くのを、少し戸惑う。

その後、渋谷にゆき食料と酒を買い、
とある貸し切りパーティールームにて友人の結婚祝い。
仲の良い5人で、カラオケトランプ地獄。
カラオケは全く好きではないけど、このメンツなら何をしても楽しい。
トランプは好きなので、いつしても楽しい。
遊び話し戦い歌い踊り飲み食いの怒濤の7時間。とても楽しき一日。
次の日は午前からバイトのため、ネットカフェに宿泊。

8/17
渋谷にてバイト。
年齢を聞かれ、「30」と答えることに少し戸惑う。

8/18
渋谷にてバイト。
再び年齢を聞かれ、「30」と答えることにまた戸惑う。

8/19
渋谷で家さがし。
住むべき土地や家というのは、大体その場所に行けば、一目で分かる。
体がしっくりくる。

とある場所で、しっくりきた。
初めて行く地域だが、まず土地にしっくりきて、
部屋に入ると、またさらにしっくりきてしまった。
洗濯機や自転車の置き場がなく不便だが、
不便さには、今の生活で十分慣れたはずだ。
クローゼットも洗濯物を干す場所もない。
さらに天井が斜めになっていて、屋根裏みたいな部屋なのだが、
その違和感がまた自分へのしっくり度を増す。
家賃がネック。
ただ、渋谷駅にも原宿駅にも自転車で10分もあればゆける。
新宿駅にも20分あれば多分自転車でゆける。
つまり今まで往復1200円ほどかけていたバイト先の3店舗に、
全て金をかけずに行けてしまう。
これは導かれているような気も。

もう一つ、気になる部屋があり、こちらは代官山付近。
渋谷駅にも徒歩10分くらい。
無難に住むならこっち。
洗濯機も置けるし、大きめのクローゼットもあり、自転車も置ける。
さらにバルコニーもあって、洗濯物も干せる。
ただ代官山という土地にどうもしっくりきていない。
そして部屋も何だか普通に良くて、
不便さや違和感のないことが、逆に物足りない。
でも、「代官山に住む」という響きは、少し面白い。
ただ「天井が斜め」とか、「山だらけのところ」とか、そういう面白さが足りない。
何故か僕は、住む場所に面白さを求めている。

多分、常に興奮していたいのだと思う。
生活する中で、「うおー俺は今、山に囲まれて生きている~~」とか、
「天井斜めで屋根裏みたいなとこに住んでる~~」とか、
常にそんな変な興奮状態の中で生きていたいのだと思う。

 

ということで、多分、前者に住むような気がしている。
家賃は全く同じ。
どうか、自分が後者を選びませんように。

念のため、もう少しだけ探す。
そして引っ越し資金のため必死こいて働く。

急げ急げ。

 

 

 

30

 

30になった。

 

30というのは、ただ単にきりがいいだけで、
周りからの見方は確実に変わってくるけれど、
自分的にはそんなに意識はしていなくて、
しかしいざなってみると、なかなかズシンとくる響きだ。

 

子供のころ想像していた30とは、もうびっくりするほど違うが、
想像通りが嫌いな自分としては、これほど想像と違うことにすごく興奮もしている。

他人の想像通りには絶対なりたくないし、
自分の想像すら裏切っていきたい。

しかしまさか無職で迎えるとは、全くもって考えていなかった。

 

すげえだろ?子供の頃の自分よ。

 

 

そして30の自分よ。

お前の想像すら40の自分はきっと裏切っているはずだ。

 

しかし今は40の自分が全く想像できない。

想像できないものを裏切っていくのは、なかなか大変だが、
どうにかとんでもない人生になっていくように、生きていこうと思う。

 

無難にだけは絶対に生きない。

無難に生きれば生きるだけ、死ぬときの後悔はでかくなる。

 

死ぬまでに、後悔の全てをなくして死ぬ。
全て出し切って、全てを満たし切って、超笑顔で死ぬ。
戦い切って、「もう戦えません、俺はよく戦った」と言って超疲れて死ぬ。

 

という、死ぬときの理想というか想像はできるけど、
それすら死ぬ直前の自分には裏切って欲しいと思う。

 

と、もう何だかよく分かんなくなってきたけど、
とにかく、引き続き生きていきます。

今まで積み上げてきた30年をぶん投げて、
また0から生きるぐらいな感じで生きていきます。

落ち着かず、逃げず、物凄い勢いで。

 

 

第二の人生はもうすぐ終わり。

 

そろそろ、第三の人生。

 

 

 

別におめでたいとは全く思ってないし、
この30年に全く満足はしてないけれど、
それでもまあ、一応、
おめでとう。

 

今までの後悔は、これから埋めていこう。

 
これからもよろしく。

 

 

 

8/7

 

太郎氏と会う。

2日連続で新宿へ。

 

再来週、共にライブペイントをすることになったので、
そのための軽い話し合い。

以前、うちで一緒に画を描いた以外に彼の画を見たことはなかった。
が、
いざライブペイントのお誘いがあり、誰かと一緒に描きたいなと思ったところ、
気付けば彼を誘っていた。

 

100人の人間がいたとして、
彼の客観的にみた自己分析は、画のうまさランキング80位。

僕の自己分析ランキングも、大体そのくらい。
か、もう少し下。

そんな二人が、人前で、一枚の紙に画を描きます。

 

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ESSENCE”FLEHMEN”vol.19 3rd Anniversary

8/24(SAT) @渋谷Roots 23:00-
ENTRANCE:\1,000 / 1D

※ドリンク注文でハイパークジ引き
※先着30名様にミニマラカスプレゼント

[GUEST]: カスタードレモン(mc mori×DJ蜻蛉)

[DJ]: Escoval / hyo / JILOW / Kawauso / MF-Keito / NAMBA / SHOUT-A / SOUNGUAGE

[LIVE]: DOB / Shades of Rei

[DANCE]: Bros / RDC

[PAINT]: Fiction01 / 瀧澤悠+太郎

 

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ユニット名を散々考えてみたが、
全く決まらなかった。

 

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多分考え始めた時点で決まらないことは決まっていた。
いずれ自然とついているはず。

 

久しぶりに会うと、
自分の心がポップになってきたように、
彼の心も少しポップになっていた。

同じような道を歩んでいる。
でも、きっと二人とも戦うことはやめない。
一生。

どんな画ができるか楽しみだ。

 

 

 

その後、新宿まで出たついでに朝まで派遣のバイトへ。

倉庫内での力仕事。

 

何度も倒れそうになって、
人生で五番目くらいにきつかったけれど、
一日経てば、もう忘れかけている。

 

明日も朝まで働く。

 

 

 

遊び

 

今日は、友人2人を誘い、
最近バイトを始めたお店で初めて遊んできた。

そもそも行ったことも体験したこともないのにバイトを始めたのも
おかしな話なのだが、それは行かなくても分かっていたから。
面白いことが。

あと行ったことがないのにバイトを始めるというぶち込み行為で、
少し自分を興奮させていたところもある。
あと単純に、行ける金がなかった。

 

もうこれを思い付いた時点で勝ちだし、
これを人が集まる渋谷と新宿と原宿に作った時点でもっと勝ち。

今は予約して少々高めの料金を払わないと行けないが、
こういったものがもっと気軽にフラッと行けるようになったら、
都会の遊びはガラッと変わるんじゃないだろうか。

 

もう遊ぶことに飽きていた。
何かというと、お店でお酒を飲むしかない遊びに。
もちろんたまに飲めば楽しいし、会いたい人には会いたいけれど、
そればっかりで、それしかなくて、ものすごく物足りなかった。

でもそれは遊び方を知らなかっただけ。
自分で考えなかっただけ。
ないなら作ればいい。
作りたい。

やっぱりドキドキしたい。
刺激がほしい。
遊びにも。
人生全部に。

もう楽しいだけじゃ物足りない。

楽しさにも刺激を。

もっとあるはず。
まだまだあるはず。

 

そしてこの都会をグワンと変えてやりたい。
もっと生きやすいように。

 

自分みたいに山に逃げる必要がないように。

 

 

 

 

日目。

 

どんどん居心地が良くなってくる。
どんどん作業も面白くなり、
どんどんここの空気が体にしみ込んでいく。
そして、心がこの場に溶け込もうとしている。

でも、完全に溶けきってはいけない。

絶対に溶けない固い部分は持ったままでいないと、
戦うことを忘れてしまいそうになる。

溶け込むためではない。

 

戦うため。

戦い続けるため。

 

より強い刺激を得るため。

常にドキドキゾクゾクして、生きている実感を湧かすため。

ぶっ飛ぶほど面白いものを作るため。

それを社会にぶち込むため。

そしてぶっ壊して、
この生きづらい社会を、自分にとって生きやすい社会に変えるため。

そこで逃げずに生きるため。

 

僕は逃げていた。

 

 

この社会がどうにも生きづらいから、
そこから逃げ、自分で新しい社会を、自分にとって生きやすい社会を
別で作るしかないと思っていた。

それしかもう、生きる方法がなかった。

でも彼が教えてくれた。

 

この社会が生きづらいなら、生きやすい社会に変えてしまえばいい。

 

そんなことは、例え思っても実行し実現できる人なんていない。

でもあの人となら、それが本当に出来るような気がしてくる。

 

人の言葉に多少なりとも影響を受けることはあるが、
こうして実際に体まで動かされたのは初めてかもしれない。

 

 

今住んでいる場所の居心地の良さが、だんだん嫌になってきた。

平穏が苦痛だ。

静寂が物足りない。

 

とっとと最悪な居心地の都会のど真ん中に引っ越して、
自分を追い込みまくりたい。

 

 

 

少し緊急収入があった。

過去の自分と、家族に感謝を。

 

でもまだ足りない。

 

 

働こう。