日目。
どんどん居心地が良くなってくる。
どんどん作業も面白くなり、
どんどんここの空気が体にしみ込んでいく。
そして、心がこの場に溶け込もうとしている。
でも、完全に溶けきってはいけない。
絶対に溶けない固い部分は持ったままでいないと、
戦うことを忘れてしまいそうになる。
溶け込むためではない。
戦うため。
戦い続けるため。
より強い刺激を得るため。
常にドキドキゾクゾクして、生きている実感を湧かすため。
ぶっ飛ぶほど面白いものを作るため。
それを社会にぶち込むため。
そしてぶっ壊して、
この生きづらい社会を、自分にとって生きやすい社会に変えるため。
そこで逃げずに生きるため。
僕は逃げていた。
この社会がどうにも生きづらいから、
そこから逃げ、自分で新しい社会を、自分にとって生きやすい社会を
別で作るしかないと思っていた。
それしかもう、生きる方法がなかった。
でも彼が教えてくれた。
この社会が生きづらいなら、生きやすい社会に変えてしまえばいい。
そんなことは、例え思っても実行し実現できる人なんていない。
でもあの人となら、それが本当に出来るような気がしてくる。
人の言葉に多少なりとも影響を受けることはあるが、
こうして実際に体まで動かされたのは初めてかもしれない。
今住んでいる場所の居心地の良さが、だんだん嫌になってきた。
平穏が苦痛だ。
静寂が物足りない。
とっとと最悪な居心地の都会のど真ん中に引っ越して、
自分を追い込みまくりたい。
少し緊急収入があった。
過去の自分と、家族に感謝を。
でもまだ足りない。
働こう。