「広い部屋」

 

どこだ、ここは。

静かだ。

 

目が覚めると私は、広い部屋にいた。
どうやら私は、この部屋に閉じ込められているようだ。
やけに広いな。

それにしても不思議な部屋だ。
半分が暑くて明るく、もう半分が寒くて暗い。
私はその、ちょうど真ん中にいるようだ。
どちらかに行ってみようとしたが、うまく体が動かせない。

私は、杭に縛りつけられていた。

ん…暗い方の奥に誰かいるようだ。
肌が黄色い。黄色人種だろうか。

「おい、そこに誰かいるのか?」

と、呼びかけようとしたが、無理だった。
私は完全に疲れ切っていて、体をジリジリと動かすのがやっとの状態だった。
どうやら向こうも、私と同じ状態のようだ。

しかし一体何故、こんな部屋に連れて来られたのだろうか。
何で私が、こんな目に遭わなければならないのだろうか。
誰が、いつ、何の目的で。

私の過去の記憶は、一切消えてなくなっていた。

私は誰なのか、
年齢はどのくらいなのか、
何のために、誰が、どのタイミングで、私をここに連れて来たのか、
ここは、この広い宇宙のどの辺りなのか、
そして私は、これからどうなるのか…。

 

あ、一つ思い出した。

 

 

ここは宇宙だ。

 

 

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