3日目

3日目が終わった。

どうやらうっかり寝てしまったみたいで、
そして、うっかり短時間で起きてしまった。

こうなるとなかなか寝にくくなる。
現在、深夜4時。
非常に寒い。

4月でこんなに寒いのか。
窓から冷たい空気が染み込んでくる。
タオルケットにくるまっている。
それでも寒い。

静かだ。

この時間、世界は無音になる。

もうしばらくすると、小鳥たちがさえずり出すだろう。
小鳥は何のために鳴くのか。
人は何のために泣くのか。

僕はなかなか泣かない。

最後に泣いたのはいつだろう。
思い出せない。

ドラマや映画で泣いたことは、多分1回しかない。
ドラマ「ルーキーズ」だ。
どんな映画やドラマや音楽でも泣いたことがなかったのに、
僕は「ルーキーズ」で泣いた。

しかも、マンガで一度読んでいてストーリーは知っていたのに、泣いた。
しかも、大して泣いてない。
ちょっと泣いた。

別に大した話ではない。
というか内容も覚えてない。
何故かあの時期、自分の心が弱っていたようで、それがきっと何かと結びついて、
涙となって流れ出たのだろう。
何故、心が弱ってたのか、どのシーンで泣いたのか。
まったく覚えていない。
ただ音楽は覚えている。

GReeeeNの「キセキ」。

あの曲に、何の思い入れもない。
彼らに、正直何の興味もない。
何人組なのか、バンドなのか、何歳なのか。
何も知らない。
ただ、あの曲のサビが流れた瞬間、僕の心は液体化したのだ。

今、聴いても、何とも思わない。
声高いなーとは思う。

恋人と別れても、嬉しいことがあっても、哀しいことがあっても、
僕の目は、めったに涙を流さない。
僕の心は、めったに震えない。

心を震わせたい。
人の心も、自分の心も。

別に泣かせたい訳じゃない。
泣きたい訳でもない。
むしろ涙とは無縁のところでやっていきたい。

人が想像をする。
想像以上のことが起こる。
もしくは、想像と全く違うことが起こる。
または、想像が追いつかなくなる。
興奮する。
何だか分からないけど、興奮する。
やばい。ダメだ。どうしたらいい、この気持ち!!

そんな気持ちにさせたいし、自分がなりたい。

そういった意味で、心を震わす。
そのために、ここに来た。

 

もう、何かを作ることでしか、心は震えなくなってしまった。

いろんなジャンルで、自分の中での限界には達した気がする。

「楽しいことなんていくらでもあるよ!」

きっとあるんだと思う。
でも、それはきっと、ある程度。
恋愛も、遊びも、今までの仕事も、生活も、
これ以上、大幅に上回ってくることがないように感じてしまった。

それは、自分の力不足でもある。
自分の持つ力では、もう、これらのジャンルで超えていくことは、恐らくない。

 

小鳥が鳴き始めた。

朝だ。

まだ生活は直らない。

 

最後の欲望を満たすため、明日も生きる。

さあ、眠ろう。

 

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