早い

 

朝9時までのはずが、4時半でバイトが終わってしまった。

 

頑張り過ぎたがための不運。

予定していた日給の半分ほどしか入らなそうだ。

 

 

少し暖かくなった駅からの帰り道。

お金を稼ぐのは大変だなあなどと考えて歩いていると、
まさかと思ったが、道端でムカデと出会った。

 

 

mukadechan

 

 

 

 

 

 

 

 

早い。

 

 

もう眠りから覚めたというのか。

 

またあの家の中で怯えながら生活する日々が、早くも始まるというのか。

 

寒さはいくらでも我慢できる。

不便さも大歓迎だ。

 

だがこれだけはいけない。

 

僕は本当にこの街が大好きだ。

ずっとここに住んでいたいと思ったりもする。

でも、唯一このムカデが、僕の頭を悩ませる。

 

このムカデの存在ゆえ、時に他の土地に逃げたいと思ったりもする。

 

 

それと蜂もだ。

 

夏に家のドアを開けると、必ず目の前に5・6匹の蜂がいる。

夏は昼に家を出るのが恐かった。

家の中にも何度か入ってきた。

隙を見て落としたが、ベランダにスズメバチが巣を作りかけていた。

 

 

他の虫とはいくらでも仲良くするし、
今まで嫌っていたことを彼らに謝りたいくらいなのだが、
この2種だけは、どうしても敵視してしまう。

 

単純に恐い。

自分の何千倍何万倍も小さい彼らのことが恐い。

 

彼らからしたら、
何言ってんだお前、むやみに殺してくる何千何万倍もでかいおめえらの方が
よっぽどこええわ。という感じだろう。

 

こっちに来てから、
人間の何千何万倍もでかい化け物たちが無差別に人間を殺しにくるところを
何度も想像してしまう。

虫は常にこの心境で生きているのだ。

 

 

人間は、何よりも恐ろしく、何よりも意味不明な生き物である。

 

虫たちは、陰で人間のことを相当馬鹿にしているだろう。

 

 

 

家に帰ると、台所に小さな小さなムカデがいた。

 

 

去年、合計で26匹のムカデが家の中に現れたが、
この小さな小さな2cmほどのムカデはカウントしていない。

これをカウントしていたら、恐らく50は超えていたと思う。

今年こそは、どうにか彼らと折り合いをつけたい。

 

 

 

まだ暖かくならないでくれ。

 

 

 

ずっと冬ならいいのに。

 

 

 

 

 

そんなことより金だ。

 

 

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