「犬が笑った」

 

気付けばもう8月だ。
今日も朝になると僕の目は開き、僕の足の裏は床についた。
鳥たちが僕に話しかけてくる。

「朝だよ!朝だよ!」

脳は分かっている。鳥め。
3分かけ形を成された朝食は、あっという間に闇に葬られた。
僕はげっぷを開いた後、ブラシで歯をささめき、
口の中に水を入れ、掻き乱し全てをさらけ出した。

「ああ、愉快な朝だ。」

僕は轟かせた。
階段を上がりラジカセをこじらせると、
鳥たちは猟師に撃たれ、闇に葬られていた。
僕は闇に飛び込んだ。

「鳥を、朝食を返してくれ!」

その声は3つに割れ、その全てはくそにまみれた。

「ちくしょう。ちくしょう。」

僕は揺れた。
ラジカセを巻き込み、ブラシをちらつかせ、時にかじりついた。
時はブレた。
長針は記憶をなくし、短針は夢を追いかけた。
秒針は木になった。
立派な立派な木になった。

木が僕を見ている。
僕は視線を入れ換え犬を見た。

犬も僕を見た。

 

犬が笑った。